【ジャパンC】スワーヴリチャード90点 巨体熟した“浅井長政”

[ 2019年11月19日 05:30 ]

鈴木康弘「達眼」馬体診断

<ジャパンC>前走に比べ顔つきが変わったスワーヴリチャード(撮影・亀井 直樹)
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 目は口ほどにものをいうといいます。スワーヴリチャードの一変した目は何を告げているのか。立派な上半身と頼りない下半身のアンバランスさは天皇賞・秋と何も変わっていませんが、顔つきが全然違う。きつい目が優しくなり、耳の立て方から力みがなくなった。心優しい戦国武将で知られる浅井長政の肖像画のような穏やかな顔。気性の成熟なのか、あるいは闘争心の欠如なのか。私は成熟と受け止めたい。理想的なハミの受け方をしているからです。強からず弱からず。闘争心を失ったとすれば、ハミのかみ方はもっと弱くなるでしょう。

 巨漢だった長政よろしく、サラブレッドの長政も510キロを超す大型馬。腱が浮いているので脚元に狂いはありませんが膝下の硬そうなつくりは速い時計に対応しづらい。ひと雨欲しいところ。ちなみに、長政を助けた重臣は雨森清貞でした。

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2019年11月19日のニュース