【エ女王杯】国枝氏狙う クイーンで牝馬G1完全制覇 史上初の偉業へ「やれる。チャンスある」

[ 2019年11月8日 05:30 ]

フロンテアクイーンで史上初の牝馬G1完全制覇に挑む国枝師(撮影・郡司 修)
Photo By スポニチ

 「第44回エリザベス女王杯」の出走馬が7日、確定した。フロンテアクイーンを送り出す国枝栄師(64)は牝馬限定G1完全制覇が懸かる。2頭の3冠牝馬を育てた名調教師が史上初の快挙に挑む。ヌーヴォレコルトで14、15年と2着に敗れた斎藤誠師(48)は2頭出しで三度目の正直を狙う。また、硬軟両面のデータから勝ち馬をあぶり出す「G1プロファイリング」では、センテリュオが浮かび上がった。 

10年アパパネ、18年アーモンドアイと管理馬で2度の牝馬3冠を達成している国枝師。東を代表する名伯楽は牝馬限定G18勝、今年もオークス&秋華賞2着(カレンブーケドール)と競馬ファンには“牝馬の国枝”で知られているが、意外にもエリザベス女王杯だけは未勝利。フロンテアクイーンで完全制覇に挑む。

 「勝てば初の牝馬G1コンプリート?知らなかったな」。個人記録を気に留めない師は、記録王手を伝えられると苦笑いを浮かべた。続けて、「アパパネの時はスノーフェアリーがいたからね…」とポツリ。敗戦を振り返ると悔しげな表情に変わった。アパパネは牝馬3冠に加え、阪神JF、ヴィクトリアMを制し“牝馬5冠”。しかし、エリザベス女王杯は10、11年と2年連続で3着に敗れた。両年ともに優勝したのは英国馬スノーフェアリー。英・愛オークスを制し、外国調教馬として初のJRA同一平地G1連覇を果たした名牝が高い壁となった。

 世界に屈した敗戦から8年、国枝師は今や世界的名牝アーモンドアイと海外に打って出る立場となった。国内の女王決定戦に送り出すフロンテアクイーンについては「強い相手もいるけどやれると思う。年を取って精神的に落ち着いてきたし、走る気持ちは衰えていないから」。前走・府中牝馬Sでは9番人気ながら2着に激走。昨年は7着に敗れたが、「前が詰まる場面があった。それでも、最後は盛り返していたし、距離は心配ない。乗り難しい馬ではないので京都2200メートルも合う。スムーズならチャンスはある」と下馬評ほどの力差は感じていない。

 最後は「記録も懸かっているようだし、(騎乗する)津村に頑張るように言っておきます。流れに乗ってうまく立ち回ってほしいね」と柔和な笑顔で締めた指揮官。史上初の偉業へ。実力十分のベテラン牝馬で虎視眈々(たんたん)と一発を狙っている。

続きを表示

「2019 ジャパンC」特集記事

「京阪杯」特集記事

2019年11月8日のニュース