【浦和・JBCレディスC】武豊 交流G1完全制覇!アンプリメと初コンビも完璧手綱さばき

[ 2019年11月5日 05:30 ]

<JBCレディスクラシック>レースを制したヤマニンアンプリメ。鞍上の武豊は交流G1全制覇を達成してガッツポーズ(撮影・郡司 修)
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 テン乗りとは思えぬ華麗な手綱さばき。レジェンド・武豊が新たな金字塔を打ち立てた。ヤマニンアンプリメでJBCレディスクラシックを制し、現在10競走ある交流G1完全制覇を達成。「ここに来るまで忘れていたが、勝てば完全制覇と言われて勝ちたいなと思った」。米G1ブリーダーズCで1、2日(日本時間2、3日)に2競走に騎乗し、帰国したばかり。JBC競走トータル10勝の大台に乗せた名手は「米国から駆けつけて、間に合って良かったです」とユタカスマイルを浮かべた。 レース結果

 完璧なレース運びだった。前日の雨で重馬場。長谷川師が「雨が降ったので展開的に難しい部分があると思った」とレース前の心境を明かしたように、小回りで先行勢に有利な状況だったが、そこは武豊も百も承知。「初コンビだったが状態の良さが返し馬で伝わってきたので、あとは展開をしっかり見ながら乗ろうと思った」。逃げるゴールドクイーンの手応えがいいのを見定めて中団から3角手前で上昇を開始。早めに射程圏に入れて直線でとらえた。騎手出身で35歳の師は「いいスタートを決めて冷静にレースを運んでくれて、安心して見ていられた」と最敬礼だ。

 完全制覇もつかの間、来年にはJBC競走に2歳優駿(11月3日、門別)が新設される。そのことを振られた武豊はガクッとおどけてみせながらも「まずは完全制覇できたので来年もトライしたい」と闘志をかき立てた。菊花賞のワールドプレミアで3元号G1制覇を成し遂げたレジェンド。中央、地方、海外を問わず、令和の時代も先頭に立って競馬界を引っ張っていく。

 ◆ヤマニンアンプリメ 父シニスターミニスター 母ヤマニンエリプス(母の父サンデーサイレンス) 牝5歳 栗東・長谷川浩大厩舎 馬主・土井肇氏 生産者・北海道浦河町の広田伉助氏 戦績29戦9勝(南関東3戦1勝) 総獲得賞金2億2352万6000円。

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