【浦和・JBCスプリント】菜七子「悔しい」80センチ差…女性G1初の栄光スルリ首差2着

[ 2019年11月5日 05:30 ]

<JBCスプリント>レースを制したブルドッグボス(左)。右は2着のコパノキッキング(撮影・郡司 修)
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 G1初制覇にわずか80センチ届かず――。藤田菜七子(22)は4日、交流G1「JBCスプリント」(浦和ダート1400メートル)で2番人気(単勝3・0倍)コパノキッキング(セン4=村山)に騎乗し、首差の2着で歴史的勝利を逃した。直線で先頭に立ったが、ゴール前でブルドッグボス(牡7=浦和・小久保)の強襲を受けて惜敗。あまりにも大きな悔しさを胸に、次走となるJRA重賞「カペラS」(12月8日、中山G3)で雪辱を期す。 レース結果

 最後の直線。いったんは完全に抜け出した。残り100メートルを切り、菜七子の視界がはっきりと栄光のゴールを捉える。だが、後ろから猛然と迫ってくる一頭。瞬く間にブルドッグボスに首差かわされた。

 「とても悔しい。チャンスのある馬に引き続き乗せていただいて、勝てなかったことが本当に悔しい。その一言です」

 スタンドを埋め尽くした2万9191人の大観衆の歓声がため息に変わった中、引き揚げてきた菜七子はひたすら「悔しい」を繰り返した。無理もない。以前から「勝ったかなと思った瞬間に、後ろから差されるのが一番悔しい負け方」と語ってきた菜七子にとって、生涯忘れられない敗戦となった。

 浦和初参戦となる同馬を、戦前に描いた青写真通りエスコートした。「メンバーを見て番手に付ける競馬をしようと思っていました。馬の状態は凄く良かったし、ナイターでない分、落ち着きもあった」。ノボバカラがなかなかゲートに入らず、5分近くゲート内で待たされながらも好発を決めた。

 「手応えは抜群にあったし、向正面から自分でハミを取っていたので、抑えつつも馬の邪魔をしないようにと」。道中はノブワイルド、ファンタジストに続く3番手につける。3角で並びかけ、4角手前から先頭に進出。あとは後続を引き離して押し切るだけだったが…。

 同馬のオーナーであるDr.コパこと小林祥晃氏は「全体的によく乗ってくれたと思います」としながら、「もっと突き放しちゃえばよかった。後ろの馬にチャンスがあると思わせちゃったし、少しもったいなかった」とも指摘。そこまでは手綱をしごいて強気に外を駆け上がった菜七子だったが、3~4角で少し息を入れたことで、結果的に勝ち馬の瞬発力に屈したと分析した。また、同馬を管理する村山明調教師は「問題のない騎乗。ただ、菜七子は“3頭並ぶ形になって1コーナーで1頭分外を回る形になったのが予定外だった”と話していた」と説明。武豊騎乗のファンタジストが内に入られないようにブロックする形で強気に2番手を主張したことは少なからず誤算だった。

 「今日は勝つことができなかったので、この次は勝てるように頑張りたい」。フェブラリーS、高松宮記念に続く3度目のG1騎乗は80センチの差で涙をのんだ。だが、まだデビュー4年目。チャンスはすぐに巡ってくる。

 ◆着差 先に入線した馬の鼻先と次に入線した馬の鼻先の間隔。鼻差(約20センチ)、頭差(約40センチ)、首差(約80センチ)、それ以上は馬身を単位に表示するが10馬身超えは「大差」。

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