【天皇賞・秋】坂井、ドレッドで師匠矢作師へ恩返し

[ 2019年10月23日 05:30 ]

ポーズをとり写真に収まる坂井瑠星騎手(撮影・亀井 直樹/スポーツニッポン社)
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 豪華メンバーがそろう天皇賞・秋だが、京都大賞典を制したドレッドノータスと坂井瑠星(22)が大番狂わせを虎視眈々(たんたん)と狙っている。4年目の若武者は師匠への恩返しVへ、闘志を燃やす。22歳5カ月での秋天制覇が成れば江田照男(47)、武豊(50)に次ぐ同レース史上3番目の年少記録となる。

 50歳のレジェンド武豊の円熟味ある手綱さばきが光った菊花賞。それは後輩への大きな刺激ともなった。「僕たちの世代が頑張っていかなければ…。常にそう思っている」。坂井は気持ちを吐露した。12番人気、紅一点メロディーレーンとのコンビで5着に突っ込んだが満足などない。勝利が欲しい。迎える天皇賞・秋。11番人気で京都大賞典を制したドレッドノータスとのコンビで挑む。勢いはついた。「相手は強いけど挑戦者のつもりでぶつかりたい」。ベテランや外国人騎手の騎乗ぶりを指をくわえて見ているわけにはいかない。分厚い壁に風穴を開けたい。

 今月2日に重賞初制覇(東京盃=コパノキッキング)を果たした藤田菜七子と同期の22歳。木幡巧と菊沢を合わせ、4年目で早くも4人が重賞勝利を挙げている“花の32期生”。連絡を取り合い、互いを磨き合うが、もちろんライバルだ。「同期の活躍はうれしいが負けられない」。G1制覇一番乗りを譲る気はない。

 燃える理由はそれだけではない。ドレッドノータスは師匠・矢作師の管理馬。「自厩舎で初めて重賞を勝てた。その馬でG1に出られる。恩返しがしたい」。今春は天皇賞・春(チェスナットコート)、安田記念(モズアスコット)でも自厩舎の馬でG1に挑んだ。経験は武器となる。大レースの雰囲気にのまれないのも師匠の後押しのおかげだ。

 ジャッジの厳しい矢作師が「凄く工夫して頑張っている」と認める。坂井はこう言う。「常に競馬のことを考えている。他の騎手と同じことをしても追い抜くことはできない。人一倍、二倍、努力するよう心掛けている」。11歳だった08年の天皇賞・秋。ウオッカとダイワスカーレットが2センチ差の接戦を演じ、テレビ観戦で身震いした。あの死闘から11年。22歳となった坂井が令和初の天皇賞で2強に大勝負を挑む。

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