【菊花賞】ザダル加速!先輩ブラストの雪辱へ機運熟した12秒3

[ 2019年10月17日 05:30 ]

前脚にテーピングを施し追い切りを行うザダル(撮影・西川祐介)
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 昨年のリベンジは無限の可能性を秘める後輩が果たす。牡馬3冠最終戦「第80回菊花賞」(20日、京都)の最終追いが16日、東西トレセンで行われ、昨年1番人気で4着に敗れたブラストワンピースの僚馬ザダルが美浦Wコースで万全をアピール。数々の不運を乗り越えて、混戦模様のラスト1冠を頂く。なお、同レースの出走馬、枠順は17日に確定する。

 前進気勢にあふれてWコースを走り抜けたザダル。その姿に大竹師が重ねたのは偉大な1歳上の先輩馬だ。「この馬もブラストワンピースに近づけるポテンシャルは備えている。人がそういう思いでやれば馬も成長する」。先輩の借りを返す態勢は整った。

 最終追いのパートナーはスピードタイプのハルサカエ(3歳2勝クラス)。その1馬身後ろできっちり折り合う。「先週も追い込んだので今日は馬なりで。自ら動けるかを確認する内容」と師。もくろみ通りに直線でハミを取るとグングン加速し、半馬身出たところがゴール。師は「セントライト記念は明らかに余裕残しの一戦だった。今回は現時点で10キロくらいは絞れている。1回使ったことでさらに前向きさも出た」と上積みを強調した。

 「ヒザ裏が弱いので攻め込めない面はある。そこが解消されればブラストにもっと近づけると思う」。そのブラストは菊花賞を敗れたが、続く有馬記念で3歳ながら並み居る強豪を撃破。6日には凱旋門賞(11着)に果敢に挑戦した。2頭の共通点について「走ることに対して前向きなところ」と師。デビュー3連勝を飾り、4戦目で初黒星の経歴も同じ。5戦目で重賞初勝利の過程(ブラストは新潟記念をV)まで一緒なら最高の結果となる。

 ここまでは運がなかった。馬運車内で暴れて幻となった新馬戦に、脚元の不安。ひょうで1週延期となったプリンシパルSを勝っても間隔が詰まったダービーへの出走は見送らざるを得なかった。だが、主戦の石橋は「脚元への不安はもうない」と断言。指揮官は「いろいろなトラブルも乗り越えてここまで来た。ある意味での運の強さを生かしたい」と前向きに過去を振り返る。スパッと切れるわけではない。それでも力強く伸び続ける姿も大先輩とかぶる。ブラストの影をしぶとく抜き去った先に、菊の栄冠は見えてくる。

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