【秋華賞】ジェネシス 中146日ぶっつけV!斉藤崇師はJRA・G1初勝利

[ 2019年10月14日 05:30 ]

直線で抜け出し、秋華賞を制したクロノジェネシス(撮影・平嶋 理子)
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 2度の銅メダルから金をつかんだ。3歳牝馬ロード最終章「第24回秋華賞」が13日、京都競馬場で行われ、4番人気クロノジェネシスが直線で突き抜け、G1初制覇を飾った。17年ぶりに桜花賞、オークス馬不在の一戦。制したのは両レースとも3着に泣き、中146日のぶっつけで爪を研いだ実力馬だった。姉ノームコア(ヴィクトリアマイル)に続く姉妹同年G1制覇を達成。北村友一(33)は通算G1・2勝目。斉藤崇史師(37)はうれしいJRA・G1初勝利となった。1番人気ダノンファンタジーは8着に敗れた。 レース結果

 最高の笑顔で馬から下りる。「よっしゃー!」。北村友は両手を天へと突き上げ雄叫びを上げた。「本当に勝てて良かった。絶対勝つんだという気持ちで乗った」

 クロノジェネシスに執念が伝わった。ビーチサンバが引っ張る流れは前半1000メートル58秒3。おあつらえ向きのハイペース。馬は抜群に折り合った。「理想のポジションが取れ、2角から向正面にかけて、凄くバランス良くリラックスしていた。想像以上のいい走りだった」

 4角手前で馬群が凝縮。5番手、馬群の中で絶好の手応えだった。外に出す。目の前にいたダノンファンタジーを苦もなくかわした。「いつでも抜け出せる手応え。自信を持って追いだした」。残り200メートルでエンジンが掛かる。あっという間に前をかわした。独走。連続3着に泣いた桜花賞、オークスがウソのように突き抜けた。2着カレンブーケドールに2馬身差。完勝だった。「ずっとコンビを組んできて春は結果を出せなかった。それでも乗せ続けてもらえたことに感謝したい。自分にとって大きな1勝になった」

 普段はあまり感情を表に出さない斉藤崇師=写真。しかし、今回ばかりは感情をさらけ出した。「ゴールの前には勝てると確信した。(ゴール後は)うれしかったりホッとしたり…。いろいろな気持ちが出てきた」。昨年のアーモンドアイと同じく中146日のぶっつけ。牧場にノウハウがあるとはいえ、最終仕上げには気を使った。「オークスと比べて8割」と正直に明かした。同時に「体がふっくらした点は好感」とも語った。20キロ増でトモはパンパン。ラストは切れに切れた。

 10年前にさかのぼる。師は松永幹夫厩舎の調教助手としてレッドディザイアを担当し、秋華賞を制した。春はブエナビスタの前に連続2着。最後の1冠で逆転した。「あの時はトレセン2年目。何が起こったか、よく分からず舞い上がった」と振り返る。時を経て、やはり愛馬はラストチャンスをものにした。「今回もうれしいことはうれしい。ただ、冷静に落ち着いていたと思う」

 次走はエリザベス女王杯(11月10日、京都)。「古馬と戦うが彼女も能力は高い。一生懸命走ってくれれば」。休み明けで馬体増。叩いた上積みは計り知れない。レッドディザイアはドバイでも優勝を飾った。クロノジェネシスにも同様に輝かしい未来が待っている。

 ◆クロノジェネシス 父バゴ 母クロノロジスト(母の父クロフネ)牝3歳 栗東・斉藤崇厩舎所属 馬主・サンデーレーシング 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績7戦4勝 総獲得賞金2億4993万4000円。

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