3度目の正直とはならず…ルメール“故郷”凱旋門制覇の夢続く

[ 2019年10月11日 05:30 ]

今年の凱旋門賞、フィエールマンと臨んだルメール騎手(撮影・平松さとし)
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 【競馬人生劇場・平松さとし】「ちょっと悪過ぎる馬場です。お母さんのリュヌドールは道悪も得意だったけど、お父さんが(切れ味が身上の)ディープインパクトなので、少し心配です」

先週10月6日のパリロンシャン競馬場。レース前に馬場を歩いてそう語ったのはクリストフ・ルメール騎手。この日、行われた凱旋門賞(G1)でフィエールマン(牡4歳、美浦・手塚貴久厩舎)の手綱を取った。

 フランス人の彼にとって凱旋門賞は特別な競走だ。

 「フランスで一番人気があるレースはディアヌ賞(オークスに相当)で、次が凱旋門賞です。僕はディアヌ賞を3回勝たせてもらったけど、凱旋門賞はプライドでの2着(06年)が最高の成績。まだ勝てていません。絶対に勝ちたいレースです」

 彼は以前から事あるごとにそう語っていた。

 そんな気持ちで臨んだ凱旋門賞だが、冒頭で話した不安が的中してしまう。残念ながら早々に手応えが怪しくなり、最後は無理をさせなかったため12頭立てのシンガリ12着に敗れてしまったのだ。

 「前半で少し掛かってしまいました。日本にはないくらいの道悪馬場で、折り合いを欠いてしまうとどうしても最後までスタミナが持ちません。残念でした」

 レース後、さばさばとした表情で彼はそう語った。

 彼がJRAの免許を取得したのは2015年。翌16年はマカヒキ(栗東・友道康夫厩舎)で、そしてさらに翌年の17年にはサトノダイヤモンド(栗東・池江泰寿厩舎)で2度、凱旋門賞に挑戦。しかしいずれも彼の願いは成就されなかった。今年も日本馬と共にチャレンジしたが、3度目の正直とはいかなかった。先述した通り「凱旋門賞は勝ちたい」と言う彼だが、近年はそれに次のようなひと言を付け加える。

 「僕の第二の故郷である日本馬で、凱旋門賞を勝ちたいです」
 来年以降、彼の願いがかなうとき、日本のホースマンの夢も実現されることになる。いや、その前に武豊騎手ら他のジョッキーが立ちはだかる可能性もあるのだが…。(フリーライター)

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