【まるがめ・ウエスタンヤング】中村 まくり差しV

[ 2019年7月3日 05:30 ]

鋭いまくり差しを決めてウエスタンヤングを制した中村
Photo By スポニチ

 G3「第6回ウエスタンヤング」優勝戦がボートレースまるがめ12Rで行われ、3コースのカドから奇襲を仕掛けた中村晃朋(27=香川)が鋭いまくり差しを決めて優勝。地元でデビュー初Vを達成した。2着は1号艇の渡辺和だった。

 中村は泣いていた。「自分自身との闘いだった。本当にありがたい」。顔をゆがませ、涙をこらえる。周囲で見守る地元の仲間の目も潤んでいた。

 奇襲だった。スタート展示は枠なりの3対3。しかし本番は3カドに引いた。インの渡辺和と同体のコンマ11のトップタイスタート。1Mでは一騎打ち。渡辺和が握ったのが見えた。瞬時に差しに変化。これが磨き続けた一刀両断の切れ味。勝負を決めた。

 「優勝するために強気のペラ調整をした。出足だけでなく伸びも来ていた。内にプレッシャーをかけられる足になっていた」。エンジンを仕上げ、気持ちを整えた。「自分史上一番のターン」が決まった。

 「僕、本当に優勝できるんですかね」。弱音がこぼれたこともあった。妹の桃佳に優勝で先を越された。だが、腐らずに師匠の重成と努力を重ねた。「早く重成さんに喜びを伝えたい」。最後は笑顔で語った。

続きを表示

2019年7月3日のニュース