【福岡・オールスター】吉川 元号またぎSG連覇!平成ラスト戸田に続き令和初も

[ 2019年5月27日 05:30 ]

ボートレースの第46回オールスターで優勝し、カップを掲げる吉川元浩
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 平成ラストも令和初も、この男だった。ボートレース福岡で26日、SG「第46回ボートレースオールスター」優勝戦が行われ、1号艇の吉川元浩(46=兵庫)がインから力強く押し切ってV。3月の戸田ボートレースクラシックに続き、平成・令和をまたいでSG連覇を達成した。これでSG通算3V。07年グランプリでSG初優勝を飾った思い出の水面で、いぶし銀がまた男を上げた。

 平成最後も令和最初もこの男。元浩(もとひろ)の名を音読みして「ゲンコウさん」と呼ばれることも多い吉川だけに元号またぎの連続Vはお手のものだったか。「Sは行く気だった。隣を見ずに自分のスタートを決めることだけを心がけた。しっかり1Mを回れたし回った瞬間にいけると思った」。貫禄のSG連覇だった。

 トップタイのコンマ07でスタートを決めたが、2号艇の峰竜太がへこんだ。厳しいスリット隊形。しかし、茅原悠紀の全速強襲を受け止め、冷静に1Mを先マイした。回った時点で大きなリードを奪う。勝負を早々と決めた。「グランプリを勝ったのもここ。福岡は本当に相性がいい。予選1位からの優勝。ゴールの瞬間は戸田の時よりもうれしかった」

 シリーズ序盤から圧巻のパワーを引き出した。前評判の高かった71号機。直線系統は初日から超抜レベルだった。3日目まで無傷の4連勝。予選トップ通過を決めた。「自分のエンジンが出ていたので、そこを信じていた。2走目にまくれた時、これはかなり出ていると確信できた。しっかり準優で好枠に乗れればチャンスがあると思っていた」

 見事なSG連覇。ちょっと話は早いが6月の多摩川グラチャンでは野中和夫氏、西島義則以来となる史上3人目のSG3連覇の偉業にチャレンジする。表彰式ではファンの前で「守りに入るつもりはない」と高らかに誓った。「戸田、福岡といいエンジンを引くことができた。多摩川でも、しっかりエンジンを出すことができればチャンスはあると思う」

 優勝賞金3900万円を加算し、グランプリ圏内の18強入りは確実。ベスト6入りも視界に入った。マスターズ世代に入り、さらに輝きを増す兵庫の雄。令和の時代もボートレース界を引っ張る。

 ◆吉川 元浩(よしかわ・もとひろ)1972年(昭47)9月7日生まれ、兵庫県出身の46歳。兵庫支部所属。79期生として96年11月に尼崎でデビュー。SG優勝は他に07年グランプリ、19年クラシック。主な同期に山本寛久、岩崎正哉、中辻崇人ら。1メートル64、50キロ。血液型O。

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