レグナム、高知「黒船賞」地元馬制覇へ闘志

[ 2019年3月15日 05:30 ]

高知のサクラレグナムと田中守師(左)、主戦・赤岡(右)。
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 【地方からの風】高知競馬唯一のダートグレードであるG3黒船賞が21日に行われる。昨年は9番人気の伏兵、園田のエイシンヴァラーが接戦を制し、単勝2万3430円の波乱。第1回を地元のリバーセキトバ(9番人気)が制して以来、20年ぶりの地方馬勝利だった。

 今年は連覇を狙うヴァラーも出走予定だが、地元大将格のサクラレグナム(牡10=田中守)も虎視たんたん。年齢を感じさせない走りで地元重賞2連勝と勢いに乗る。前走の黒潮スプリンターズCでは、1300メートルを1分21秒7(重)の好タイムで駆け抜け、主戦の赤岡を「時計の出る馬場だったから22秒台くらいはと思ったけど、21秒台とは。最近では見たことがない」と驚かせた。

 レグナムはJRAから北海道、大井を経て昨春、高知に移籍。他地区にも精力的に遠征している。「輸送のない地元の方がトモが疲れない。状態が全然違う。ただ、それでも習志野きらっとスプリント(3着)や兵庫ゴールドT(4着)でこれならという手応えを得た」と田中師は話す。地元では4戦全勝。満を持しての黒船賞出陣だ。

 1月27日~2月6日の開催では、1開催の売り上げレコードを記録し、ますます盛り上がりを見せる高知競馬。存廃危機の時にも負けずに他地区遠征で存在感を見せてきた“いごっそう”たちが、21年ぶり地元馬制覇へ燃えている。

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2019年3月15日のニュース