良馬場の“穴”見つけた!中山芝は「含水率11%」で狙え 

[ 2019年3月12日 05:30 ]

2019年平成最後の早春 競馬界アナザストーリー(10)

含水率11.1%だった9日の中山記念では5番人気のフロンテアクイーン(右手前)がV
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 昨年7月28日からJRAが公表しているレース当日の「含水率」。馬場状態は4段階(良、稍重=ややおも=、重、不良)で表されるが、実際は80%以上が良馬場となっているため、同じ良馬場でも「硬い方か、軟らかい方か」を示すデータとして提供が始まった経緯がある。どんな傾向が出ているのか?これまでの約7カ月半の数値を分析したところ、早速、中山での馬券作戦に生かせそうなデータを掘り出すことができた。

 公表前からJRAが説明していた通り、含水率の数値は競馬場によって出方がかなり異なっている。理由は路盤の素材が各競馬場で違うため。実際にデータを比較すると、芝のゴール(G)前で計測された数値の平均が最も低い小倉(8・3%)と最も高い東京(15・1%)では、倍近くもの差がある。

 含水率の計測にはG前と4角で採取した路盤砂が使われているが、同じ日でも両地点の数値が全く異なることもある。特に顕著だったのが昨秋の3回福島。開催6日間全てで、G前より4角の方が1・3〜2・9%高い数値が計測された。その日の馬場状態を含水率から読み取るには、こうした競馬場による傾向も頭に入れておく必要がある。

 具体的に馬券作戦の参考になる材料は?サンプルが最も多く、しかも現在開催中の中山芝コースについて詳しく調べてみよう。

 G前の含水率を1%ずつのグループに分け、各日に行われた芝全レースの単勝平均配当を比較。すると「11%台」だった日の単勝平均が、該当する8開催日のうち6日で4桁と際立って高かった。特に3月9日は4334円、1月14日は3290円と期間中“ワンツー”の高い単勝平均だった。

 一方、含水率11%未満で単勝平均が4桁だったのは3日のみ。このうち7・8%と最も含水率が低かった2月23日の単勝平均1124円は、11RアクアマリンSの4560円(1着エメラルエナジー)が平均を押し上げたもの。他の芝4戦は2、1、1、1番人気が勝っており、単勝平均265円と極めて平穏だった。含水率10・4%で単勝平均1110円の昨年12月8日も、新馬戦の3860円を除く芝4戦の単勝平均は423円。時には超人気薄のVもあるが、全体としては「含水率が低いほど堅く収まる傾向」と言える。

 低含水率なのに単勝平均が高かった残る1日は、弥生賞が行われた3月3日の1286円。この日は雨で稍重→重と急激に馬場が悪化した。同様に良→稍重と途中で発表が変更された昨年9月29日も、単勝平均は4桁の1400円。逆に稍重→良と回復した昨年9月16日も単勝平均は1237円と高く、一日の中で馬場状態が変わる日は波乱度が増すという結果が出た。

 まとめると、(1)含水率が11%台と良馬場にしては高めの“稍良”馬場、(2)雨や乾燥で馬場状態が途中で変更される。この2つが、中山芝のレースで穴馬券を狙うのに適した日となる。

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