【住之江・GPシリーズ優勝戦】平尾 押し切り!6年ぶりSG2V

[ 2018年12月25日 05:30 ]

<GP優勝戦>11Rシリーズ戦優勝を決めトロフィーを掲げる平尾崇典(撮影・後藤 正志)
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 6年ぶりのSG制覇に平尾は「ファンにありがとうという気持ちで」頭を下げながらゴールを駆け抜けた。

 スタ展からスロー水域へ5艇が殺到。本番でも2枠の石野がピット離れで想定外の飛び出し。「ビックリした。石野君には悪いことした」と振り返るが、的確に対処してインを確保。コンマ13の全速Sから、1Mは「差されてる雰囲気はあった。でも新田君よりは伸びるので(バックは)下を向いてた」とライバルとの機力差を計算に入れた冷静なプレー。シリーズ組で節イチ級の伸びで掛かりかけた舳先(へさき)を振り切った後も、「(乗りづらさのある)住之江なので1回でもキャビったら駄目なので」と最終Mまで気は緩めず。「勝たせてもらったレース」と控えめに表現した一戦は、終わってみれば王道での12年児島CC以来2度目のSGタイトルとなった。

 18年を最善の形で締めくくり、「来年はGP?」の質問には「それはない」と笑顔でけむに巻いたが、地元児島のダービー(10月22日〜)には「行きたい。出場するのが目標」と並々ならぬ意欲を見せた。前日に「平成最後に昭和のレースを」と笑わせた46歳は、新元号で開催される地元SGを大目標に、来年も円熟のハンドルで第一線を走り続ける。

 ◆平尾 崇典(ひらお・たかのり)1972年(昭47)10月19日生まれ、岡山県出身の46歳。岡山支部。78期として96年5月に児島でデビュー。G1は今年の住之江周年記念など5V。SGは12年児島チャレンジカップ以来2度目の優勝。同期に村田修次、中岡正彦、中谷朋子らがいる。1メートル70、49キロ。血液型AB。

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