【有馬記念】多くの人に支えられたクリンチャー頑張れ

[ 2018年12月23日 05:30 ]

ヨメ@宮本 有馬記念夢日記(7)

栗東の厩舎洗い場で担当の長谷川助手に甘えるクリンチャー
Photo By スポニチ

 23日は有馬記念です!とうとうこの日がやってきました。凱旋門賞が終わった翌日から装蹄師さん、獣医さんなどのスタッフや、私のような応援の者が、一人また一人と日本へ帰国。この時すでにフランス滞在が50日を超えていた長谷川助手は「帰国したらおいしいしょう油ラーメンが食べたい」と言っていましたが、クリンチャーだけは台風の影響を受けた貨物機の都合で帰国が延び、レース後もシャンティイに1週間ほどとどまることになりました。

 競馬場のパドックやレースは人が多くて賑(にぎ)わって見えますが、日々の馬の仕事ははたから見るより孤独な作業です。口がきけない馬との共同作業は、正解がよく分からないので、ふとしたことで陥りやすい。華やかな凱旋門賞を終えて誰もいなくなったこの1週間を、クリンチャーや長谷川助手、帯同馬ゲネラルプローベに携わっていた大山ヒルズの織田さんが異国の小さな街でどんな思いで過ごしていたのか…私には全く分かりません。

 ただシャンティイを発(た)つ日に届いた、気分の良さそうなクリンチャーの動画と、「チャレンジからリベンジへ!」との心強い長谷川助手のメッセージ。それを見て(これはひょっとすると有馬記念に出られるのでは。いや待てよ、有馬まで2カ月ちょっとしかないやん!?これ、ぼーっとしてる場合やないやん!!)と、それから毎日ウキウキと過ごしてきました。今年の凱旋門賞出走馬で有馬記念馬になれる可能性があるのは、クリンチャーただ1頭です!フランスで頑張ってきたクリンチャーの応援、よろしくお願いします。=終わり=

 ◆宮本 友紀子(みやもと・ゆきこ)1972年(昭47)11月7日生まれ、東京都出身の46歳。JRAの宮本博調教師(ミヤリン)の妻。小、中学時代は馬事公苑の少年団で乗馬をたしなむ。日大芸術学部音楽学科卒業後、芸能プロダクション勤務を経て、西山牧場東京事務所で勤務。結婚後は、厩舎をサポートしながらツイッターやブログで厩舎日記も配信。ヨメ@宮本として寄稿した「しろうと女房の厩舎日記」はライブドアブログの競馬ランキングで1位を獲得し、05年に書籍化(発行所・流星社)。昨年、一念発起してダイエットに挑み、3カ月間で65キロから54キロに。趣味はゴルフ(ハンデ13)。

続きを表示

2018年12月23日のニュース