【有馬記念】ダイヤ、最後のＳＨＯＷタイム　馬なりで楽々先着

Ｃウッドで併せ馬で追い切るサトノダイヤモンド（右手前）
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　サトノダイヤモンドは有馬記念がラストランである以上、走り慣れた栗東ＣＷコースの追い切りもこれが最後。併走パートナーのスプマンテ（４歳１０００万）を追走する形から馬なりの手応えで楽々と先着。全体６Ｆが８３秒４でラストは１１秒７の時計を刻んだ。

　「ジャパンカップを速いタイムで走った反動もなく順調。今日の追い切りもまずまず」と、池江師のトーンは低くもなければ高くもない。有馬歴代トップの４勝を挙げるトレーナーは感傷的な言葉を並べている。

　「引退前に一つ（京都大賞典）勝てたのは大きい。（馬には）もう頑張ったから無事に帰ってこい、と言いたい。ダイヤモンドらしい走りをもう一度、ファンの目に焼き付けるようなレースをお見せしたい」

　言葉に不思議な力が宿ることを“言霊（ことだま）”というが、有馬記念には人々の感情が交錯する。Ｇ１２勝。まばゆい輝きを放ったが、失意のスランプも経験した。だからこそ、指揮官、そしてファンの気持ちが乗り移り、感動の大団円を呼び込んでもいい。