【有馬記念】サブちゃん 武豊騎乗オジュウ応援「格好良く決めるのがスター」

[ 2018年12月19日 05:30 ]

オジュウ頼んだ!中山競馬場でポーズを決める北島三郎(撮影・会津 智海)
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 歓喜のラストランから1年…。昨年の有馬記念優勝馬キタサンブラックのオーナーで、歌手の北島三郎(82)が、スポニチ本紙に“競馬界の紅白歌合戦”であるグランプリについて語った。今年は自身の愛馬の出走はないが、ブラックの主戦だった武豊(49)騎乗のオジュウチョウサン(牡7=和田正)を応援。同時に、ブラックとともに有馬記念を戦った“戦友馬”に熱いエールを送った。

 もう1年たったんですね。去年の今頃は有馬記念に向けて夢中で、「ブラックの調子はどうかな?」と毎日ドキドキしていました。

 有馬記念は歌の世界に例えると、「NHK紅白歌合戦」です。全てにおいて一年の締めくくりで、壮大なお祭りでもあります。そして、どちらも出させてもらうことがどれほど大変か。今年、5年ぶりに特別出演という形で、紅白の舞台で「まつり」を歌わせていただくことになりました。

 正直言うと、体調はあまり良くありませんが、今年は故郷・北海道の胆振(いぶり)東部地震など全国で自然災害が相次ぎました。だから、北海道出身者として力の限り、平成の最後にこれまでお世話になった方に、そして被災地の方に歌で元気づけられるエールを送れたら、と思っています。

 さて、今年の有馬記念。オジュウチョウサンに注目しています。平地とジャンプは違いますが、凄い馬であることに変わりはありません。ブラックが2年連続年度代表馬で、オジュウが2年連続最優秀障害馬。昨年の年度代表馬の得票数はブラックが287、他馬では唯一、オジュウが3票。満票を阻止されたのです(笑い)。牝馬3冠、JC制覇のアーモンドアイがいますが、これだけ競馬界に話題を提供したのだから、オジュウが有馬記念を勝ったら、今年こそ年間チャンピオンでもいいんじゃないのかな?心情的にも鞍上の豊さんに勝ってほしい。人馬ともスターだし、大舞台で格好良く決めるのがスターですから。

 あとはブラックと一緒に走って、競馬界の歴史に足跡を残してきた仲間たちにぜひとも頑張ってほしいですね。サトノダイヤモンド、シュヴァルグラン、サウンズオブアース…、みんな立派で力のある馬ばかり。特にサトノダイヤモンドはこれがラストラン。有終の美を飾ってほしいとの強い思いと同時に、50年以上も馬主をやっていると、とにかく無事に故郷に帰らせてあげたいと何より最初に願ってしまうものなのです。

 豊さんが「ブラックの子で、またG1、有馬記念を勝ちたい」と言ってくれています。ブラックの子供がデビューを迎えるのは、順調にいけば21年夏。有馬記念となると、早くても22年。それまでは、私も頑張って歌い続けます。(歌手)

 ◆北島 三郎(きたじま・さぶろう)1936年(昭11)10月4日生まれ、北海道上磯郡知内町出身の82歳。本名・大野穣。62年6月にデビュー。同年に日本レコード大賞・新人賞を受賞。その後も「与作」「風雪ながれ旅」「まつり」など次々とヒット曲を飛ばし、91年に道民栄誉賞を授与される。63年から馬主としても活動し、所有名義は大野商事。キタサンブラックでJRA・G1・7勝。今年はキタサンガンバなどでJRA7勝、またキタサンミカヅキがスポニチ盃「アフター5スター賞」を連覇するなど地方3勝。血液型O。

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