【有馬記念】根尾&大谷の法則で波乱だ!リッジマン注目

[ 2018年12月19日 05:30 ]

前走重賞制覇の勢いに乗り、有馬記念での激走を狙うリッジマン
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 その年の世相とリンクすることが多いといわれる有馬記念。ファン投票の末に出走馬が決まり、世界で最も馬券が売れるレースらしいオカルトだが、ある事象が発生した時はグランプリが波乱になるという説がある。

 まずは「高校野球で春夏連覇が達成されると有馬が荒れる」というもの。過去7年中、5年で2桁人気馬が3着以内に名を連ねている。圧巻は立浪、片岡、野村を擁したPL学園が連覇した87年の有馬。枠連<4><4>は1万6300円つけた。当時に3連単があれば、いったいどれだけの配当になったことか。今年は根尾、藤原を中心に大阪桐蔭が2度目の春夏連覇達成。2桁人気馬が師走の中山であっと言わせる条件は整った。

 野球絡みでもう一つ。「日本人メジャーリーガーが新人王を獲得した年も荒れる」のだ。過去3年中2年で13番人気馬が3着以内。01年の馬連は4万8650円。“二刀流”大谷翔平が全米を揺るがした今年も13番人気馬には注目だ。

 リッジマンでどうだ。夏の札幌で丹頂Sを勝ち、1日のスポニチ賞ステイヤーズSで初重賞ゲット。「前走3600メートル走って勝ったのに、すぐ息が戻っていた。他馬がハアハア言っている中でですよ。ちょっと異常なくらいにいい心臓をしている」と久保智助手。98年夏の甲子園。PL学園との延長17回の死闘を乗り切り、決勝はノーヒットノーランで制した松坂大輔(横浜)のような強じんな心臓だ。

 こんな裏話も明かした。「実はこの冬に狙っていたレースは万葉S(19年1月6日)。ステイヤーズSを勝てるとは思っていなかった。だから前回は目いっぱいに仕上げていない。今回はさらに良くなる」。まだピーク手前。余力を残して優勝した根尾、藤原の大阪桐蔭を思わせる。

 今回は究極のスタミナホース、オジュウチョウサンもいる。「負けたくないですね。ファンには申し訳ないけど雨が降った方がリッジマンには合う」。今年の2桁人気のキーホースは、この馬で間違いなさそうだ。

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2018年12月19日のニュース