【朝日杯FS】ファンタジスト、夢追い鋭伸 強烈末脚!

[ 2018年12月13日 05:30 ]

坂路で追い切るファンタジスト(奥)(撮影・平嶋 理子)
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 前人未到の全G1制覇へ王手をかける。2歳王者を決する「第70回朝日杯FS」(16日、阪神)の追い切りが12日、美浦、栗東両トレセンで行われた。栗東ではファンタジスト(牡=梅田)が坂路で軽快に先着。コンビを組むのは悲願の朝日杯FS初勝利を狙う武豊(49)。残り2つとなったJRA平地G1完全制覇へ。過去2着4回の鬼門レースを、3戦無敗の相棒で突破なるか注目だ。 朝日杯FS

 スピード感満点だった。ファンタジストの最終追いは坂路。残り200メートルで先行するヒデノヴィーナス(2歳新馬)との差は約4馬身。気合のステッキ2発を叩き込むと一気に差を詰め、最後は首差で先着した。4F52秒8〜1F12秒1。梅田師は「先週でほぼ馬はできている。今日は前に馬を置いて我慢させ、並んで抜かせる調教。予定通り」と満足そうに愛馬を迎えた。

 1週前には坂路で4F49秒5の猛時計をマーク。「2歳馬ではなかなか出ない時計。今まではしまいだけ伸ばす調教だったが今回はG1。ビシッとやった」と師は胸を張る。中京→小倉→東京と転戦して3連勝。体重もデビュー当初から30キロ近く増えた。「異なる条件で連勝したし、レースを使うごとに筋肉もつけた。同じ時期のレッツゴードンキより完成度は高い」。同厩舎、同馬主(廣崎利洋氏)の15年桜花賞馬を引き合いに、能力の高さをアピールした。

 3連勝全ての手綱を取った武豊にとっても気合の入る一戦。現行のJRA平地G124戦のうち22タイトルを制覇しているレジェンド。残るはこの朝日杯FSと昨年G1に昇格したホープフルSのみ。「小倉(2歳S)のハイペースにも楽についていけたし、スローペースの前走(京王杯2歳S)では奇麗に折り合えた。センス抜群で操縦性も高い」。相棒に賛辞を贈った上で「不安?ジョッキーが勝っていないことだけかな」と笑わせた。

 武豊は5日の香港・国際騎手招待で受けた騎乗停止処分が適用され、今年のホープフルSは騎乗不可。もし今回勝っても「全冠制覇」は来年に持ち越しとなる。それでも「何とか勝ってリーチはかけたいね」と意気込む。

 ファンタジストの前走はオジュウチョウサンで南武特別を勝った同じ11月3日。「歓声は重賞よりもオジュウの方が上だった。長い騎手生活の中でも、土曜の9Rであんな大きな歓声は初めて」と振り返った名手。今度は悲願V、そして全冠制覇に王手をかけて、ファンタジストと共に大歓声を浴びる番だ。

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