【朝日杯FS】ヘンソンは平常心でセンス見せつける

[ 2018年12月12日 05:30 ]

国分恭介騎手を背に調教へ出発するニホンピロヘンソン
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 【G1ドキュメント・栗東=11日】栗東の朝は気温0度。ようやく師走らしい冷え込みとなった。浜田は手袋を忘れたことを後悔しながら取材に向かった。

 無敗の重賞ウイナー3頭が激突する今年の朝日杯FS。いずれも強い勝ちっぷり。3頭の陰に隠れてはいるが、無敗馬がもう1頭いる。ニホンピロヘンソンだ。デビュー戦、もみじSと連勝中。前走はスタートで後手に回る形になったが、ダッシュ力を生かしてハナへ。後続を寄せ付けず押し切った。安達師は「初戦は好位から競馬ができたし競馬のセンスはかなりいい。ジョッキー(浜中)もうまく乗ってくれている」と振り返る。

 課題はテンションの高さ。前走の出負けの要因でもある。「ゲートの中で立ち上がったり、潜りそうになったりする。初戦を使ってさらにテンションが上がった」と師。中間は通常のゲート練習に加え、枠内に馬を長時間とどめる“縛り”も行った。普段の調教は単走中心。「併せてピリピリさせるより、できるだけリラックスさせることを考えている」

 激しい気性はマイナス要素ばかりではない。「勝ち気な部分はレースでプラスに働いている」と安達師。「調教の効果で普段はだいぶ落ち着いてきた。あとはレース当日にどうなるか。競馬場の雰囲気はトレセンとは違う。状態はいいので頑張ってほしい」と結んだ。平常心で走ってセンスの良さを生かせれば。無敗4頭の中では最もオッズがおいしいはず。高配狙いの浜田の心をくすぐる存在だ。

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2018年12月12日のニュース