【チャンピオンズC】ソア、雷神で急上昇 軽々半馬身先着

[ 2018年11月30日 05:30 ]

モレイラを背に併せて追い切るサンライズソア(右)(撮影・平嶋 理子) 
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 栗東ではサンライズソアが木曜追いで軽快な動きを披露。河内師に悲願の初G1を届ける。

 待望のG1制覇を狙うサンライズソアは、初コンビとなるモレイラを背に栗東坂路で最終追い切り。サンライズソウマ(500万下)と併せ、余力たっぷりの動きで馬なりのまま半馬身先着した。全体時計の4F52秒9は強すぎず、弱すぎずで絶妙なさじ加減といえよう。 

 「2馬身ぐらい後ろから追走。併せの指示だったので、馬なりで最後だけ反応を確かめた。一瞬、テンションが高くなったけど、すぐに折り合いは付いたし、フィーリングが凄く良かった。仕上がりはいいです」

 初めてサンライズソアにまたがったモレイラが、リップサービスではなく手綱越しの感触に明らかに自信を深める表情だから、信頼度は増すばかりだ。

 追い切りを見守った河内師も「今日の動きなら心配はない。前走は直前の追い切りが少し軽かった。今回は先週、今週としっかりやれているし、いい状態でレースに挑める」と柔和な笑みを見せている。

 JBCクラシックでは1番人気に支持されだが、結果は3着。「前走は他馬に絡まれて厳しい展開。それでも3着だったし、力は見せてくれた。今回はもう少し楽に競馬ができるはず」と、巻き返しに闘志を燃やしている。

 指揮官にとっても05年の開業以来、初のG1勝利が懸かっている。これまで合計23回もG1挑戦しているが、07年天皇賞・秋のアグネスアークの2着が最高。いまだ戴冠には届いていない。それゆえに勝利への思いは誰よりも強く「なんとかG1を勝ちたい。モレイラは実績も十分あるし、騎乗に心配はない」と“雷神”の腕にも期待する口ぶりだ。浪花節的な香りが漂う河内師がG1の美酒に浸る姿を見たい、と願う人々は内外に多くいる。

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2018年11月30日のニュース