【チャンピオンズC】ルヴァンスレーヴ95点 ひいきなしV判定

[ 2018年11月27日 05:30 ]

ダート最強の相をもつルヴァンスレーヴ(撮影・村上 大輔)
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 ルヴァンスレーヴの馬体を見ていると、目に入れても痛くない孫に再会したような気分になってきます。私が調教師時代に管理していたマエストラーレの息子。欲目と言われるかもしれませんが、砂の才能に満ちあふれた体つきです。

 立派なキ甲(首と背中の間の膨らみ)が目立たないほど首にボリュームがある。首差しを受ける肩の筋肉も凄い。腹袋や尾の姿もたくましい。ネオユニヴァース(母の父)譲りのゴツさ。優秀な繁殖牝馬は自らの父の長所も産駒に伝えるといいます。マエストラーレがネオユニヴァースのパワーをルヴァンスレーヴに伝えてくれたのでしょう。

 ダート馬の多くは前肢が硬いつくりですが、この馬は柔らかく映る。つなぎにとっても余裕があるからです。毛ヅヤも輝いている。顔に視線を移すと、澄んだ目、しっかり立てた耳。集中力もあります。何か気に入らないことでもあるのか、鼻をとがらせていますが、ハミはゆったりと取っているので問題ありません。

 南部杯で歴戦の古馬を一蹴したとはいえ、まだ完成途上の3歳馬。伸びしろはあります。前肢に体重を乗せた立ち姿が示すようにトモが少し緩め。背中とトモが滑らかにリンクしているのでこの緩さは古馬になれば解消するでしょう。

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2018年11月27日のニュース