【チャンピオンズC】ブレイブ95点 輝く栗毛は半端ないって

[ 2018年11月27日 05:30 ]

半端ない点が馬体の随所に見えるケイティブレイブ
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 ケイティブレイブを今年の流行語になぞらえると…。「半端ないって」。2018FIFAワールドカップ初戦のコロンビア戦で決勝ゴールを決め、日本を歴史的勝利に導いた大迫勇也選手。W杯の勇者(ブレイブ)に対する称賛のフレーズを2連勝中の栗毛馬に贈呈したい。半端ない点が馬体の随所に見て取れます。

 (1)顔つきが半端ないって 昨年のチャンピオンズC(4着)、今年のフェブラリーS(11着)とも頭を低くして耳を左右に開き、目には警戒心を宿していました。ところが、今回は耳を正面に向けて、目も穏やか。引き手に促されることもなく、自ら頭の位置を正常に起こしている。「姿勢は心の代弁者」と言います。周りの目を気にして取り繕う必要がない馬は人間よりも端的に感情を姿勢に込める。ケイティブレイブの姿勢の変化は自信の表れでしょう。

 (2)体つきが半端ないって 体重が500キロを超えているのに重さを感じさせない馬体。前肢と後肢、上半身と下半身のバランスが取れているので重く映らないのです。岩のように盛り上がった肩と厚手のヒ腹、太い尾がダートの一流馬だと伝えてくれる。大型馬の割に飛節が小さいのが唯一の欠点ですが、体の張りは過去のJRA・G1を上回っています。

 (3)毛ヅヤが半端ないって 毛ヅヤが映える栗毛とはいえ、まぶしい光沢を放っています。冬毛が伸びてくる今の季節にはあり得ない栗色の輝き。よほど体調がいいのでしょう。

 流行語大賞発表の前日にG1タイトルを手にするのは…。半端ないW杯の勇者ならぬ、砂の勇者かもしれません。

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2018年11月27日のニュース