日本競馬界は人種にフェア 外国人騎手の鞍上確保が最優先に

[ 2018年11月12日 05:30 ]

京都競馬で外国人騎手11連勝 ( 2018年11月11日 )

 11年にドイツ人騎手として初めて凱旋門賞を制したA・シュタルケ。短期免許で来日した際に、こう話したことがある。「他国では有力馬に騎乗させてもらえても、大きなレースでは自国の騎手に戻ることが多い。日本はその逆。ビッグレースほど実績のある外国人騎手を乗せてくれる」。つまり、日本競馬界は人種に対して平等かつフェアとの認識だ。

 ルメール、M・デムーロの両騎手が最初に来日した際、馬主として身元引受人となったのが社台グループの関係者だった。将来を見越して、質の高い騎乗馬を任せるなど全面サポート。両者の強固な関係性は、今も大きな影響を及ぼしている。例えば、今回のエリザベス女王杯に出走したノーザンファーム生産のノームコア。疲労回復の遅れを理由に秋華賞を回避したが、主戦のルメールが秋華賞で同生産馬のアーモンドアイに騎乗することも背景にあったと推測される。また、2歳牝馬グランアレグリアも同様の理由で、次走に牝馬同士の阪神JFではなく牡馬相手の朝日杯FSを選択。今や、外国人騎手の鞍上確保を最優先に、馬のローテーションが決まる時代に変化してきている。

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2018年11月12日のニュース