【福島記念】菜七子 大好き福島で重賞初V挑む!スラーヴァと初コンビ

[ 2018年11月9日 05:30 ]

福島記念でトミケンスラーヴァに騎乗する藤田(撮影・村上 大輔)
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 9度目の挑戦で新たな歴史を切り開く。JRA女性騎手の最多勝利記録を更新中の藤田菜七子(21)は、11日の福島記念でトミケンスラーヴァ(牡8=竹内)と初コンビを組み、JRA女性騎手史上初の重賞制覇に挑む。9月新潟記念ベアインマインド(8着)以来の重賞挑戦に「乗せていただくのはありがたいこと。結果を残していけるように頑張りたい」と決意を口にした。

 Wコースでの最終追い切り(7日)。トミケンには竹内師がまたがり、菜七子は調教パートナーのカーンテソーロ(新馬)に騎乗した。僚馬の馬上から相棒の状態を確認し「いい追い切りができた」と順調な仕上がり具合に目を細めた。1週前追いや普段の調教で手綱を取りトミケンの特徴は把握済み。「凄く操縦性の高い馬。素直で折り合いの不安がない」と手応えは十分だ。

 騎乗依頼した竹内師の期待も大きい。鞍上に近3走でコンビを組んでいる秋山を確保できず、菜七子に白羽の矢が立った。その最大の理由は“スタート力”。「藤田騎手はゲートが上手ですから。前半の運びがこの馬にとっては重要。そこを一番うまくこなせる可能性が大きい」と師。デビュー当時と比べて騎乗技術は格段にレベルアップしたといい「彼女なりに考えて乗っている。足りないところを埋めてきている」と成長度を評価した。

 「福島は好き」と語る菜七子。16年4月10日に記念すべきJRA初勝利を挙げ、騎手としての第一歩を踏み出した地に特別な思いを寄せる。その福島では重賞初騎乗。先週日曜は同地でデビュー以来、最も人気を集めた単勝1・3倍のハンサムリーをVに導き、今年のJRA21勝目、通算41勝目を飾った。自信を付け勢いに乗る今なら…。最年長8歳の伏兵馬と共に重賞の高い壁を飛び越えても驚かない。

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