【南武特別】障害絶対王者オジュウが平地2連勝!いざ堂々と有馬記念へ

[ 2018年11月3日 14:25 ]

<東京競馬9R・南武特別>レースを制したオジュウチョウサン(右)。鞍上の武豊騎手はガッツポーズ(撮影・郡司 修)
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 3日に行われた東京競馬9R「南武特別」(芝2400メートル、3歳以上1000万下)は、武豊騎手騎乗の障害G1・5勝の絶対王者オジュウチョウサン(牡7=和田正)が勝利。平地競走2連勝とし、障害戦を含めると16年の中山グランドジャンプから破竹の11連勝となった。年末の有馬記念出走に向け、視界が大きく広がった。

 7頭中3番人気の評価だったオジュウチョウサン。道中は縦長の展開の中、折り合って3番手を追走。直線では馬場の真ん中を力強く伸び、前を行く2頭をとらえると、最後は大外から追い込んだ1番人気ブラックプラチナムの猛追を半馬身抑えきった。さらに1馬身1/4差の3着にはトラストケンシンが入った。勝ちタイムは2分25秒0(良)。

 勝ったオジュウチョウサンは父ステイゴールド、母シャドウシルエットという血統。障害ではG1・5勝を含む9連勝中。向かうところ敵なしだったが、前走7月の「開成山特別」(福島芝2600メートル)で4年8カ月ぶりに平地競走に参戦。見事に1着となり、平地初勝利をあげていた。左腰の違和感で9月の九十九里特別を回避したが問題なし。これで平地2連勝となった。

 目標は有馬記念での、平地&障害両G1制覇の“二刀流”。平地、障害の両方で重賞を制した“二刀流”は過去11頭おり、直近はソロル(14年マーチS&17年小倉サマーJ)。全て平地→障害の順番で勝っており、オジュウが障害→平地の順番で重賞を勝てば史上初となる。

 この日はオジュウ出走のため、グッズ売り場に特別コーナーが設置されるなど、東京競馬場は“オジュウフィーバー”一色。レース中は土曜の条件戦にもかかわらず、“G1級”の声援が飛んだ。競馬界を盛り上げるアイドルホースが夢の舞台・有馬記念出走へまた一歩大きく前に進んだ。

 ▽有馬記念の出走条件 平地重賞の出走条件として古馬重賞は平地収得賞金0円の未出走及び未勝利馬は出走できないと規定。その上で、重賞では優先出走権を持つ馬以外は出走馬決定賞金順により出走の可否が決まる。例外はファン投票による優先出走権がある有馬記念&宝塚記念。有馬は第1回特別登録をした馬のうちファン投票上位10頭に優先出走権が与えられるため、今年の宝塚のファン投票で43位(出走メンバー中9位)だったオジュウが上位に入れば出走の可能性が膨らむ。ただ、有馬出走となると競走出走から5日以内に実施される競走には出走投票できないという規定があり、3連覇が懸かる中山大障害には出走できない。

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