【JBCスプリント】ミカヅキで祭り再び サブちゃん期待

[ 2018年11月1日 05:30 ]

馬房でくつろぐキタサンミカヅキ
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 07年のフジノウェーブ以来、11年ぶりの地方馬によるJBCスプリント制覇へ。前走の東京盃では、昨年に続きJRAの強豪を撃破し重賞3連勝としたキタサンミカヅキが絶好の動きを披露した。

 「上がりは速かったし、動きは申し分ない。長距離輸送があることを考えて理想的な追い切りができた」

 ミカヅキの最終追いは日の出前の午前4時20分。トップフェイス(4歳C1級)と馬場入りした。3馬身前を行く僚馬に3角で外から馬体を並べると、タメをつくりながら併走。直線半ばで鞍上から合図が出るや、待ってましたとばかりに末脚を解き放った。騎乗した森は「理想的」の言葉を繰り返した。5Fから63秒2〜49秒6〜36秒6(強め)を計時。鹿毛の馬体が弾丸となり、暗闇を切り裂き、あっという間に3馬身突き抜けた。

 森とのコンビでここまで負けなしの3戦3勝。相棒のミカヅキは、JRAでデビューしてオープンまで出世したが、6歳秋以降は低迷。しかし、7歳で南関東に移籍すると、いきなり重賞2連勝。再び輝きを取り戻した。特に連覇を果たした東京盃は、4角10番手から差した昨年に対し、今年は同5番手から抜け出し、と戦い方の充実度が違った。「いい時に乗せてもらった。前走で絶対に外に出さなきゃいけないわけじゃないと分かったし選択肢が増えた。京都は地方ダートと質が違うだけに簡単なハードルではないが、負けていない今ならやれそうな気がする」。

 京都で光り輝くべく、地方最強の手腕と地方で復活した8歳馬のコンビが、地方馬史上2頭目の快挙を狙う。

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2018年11月1日のニュース