【天皇賞・秋】3週連続だ!ルメール“神の手綱”G1今季6勝

[ 2018年10月29日 05:30 ]

<天皇賞・秋>レイデオロで優勝し、ポーズを決めるルメール騎手(撮影・吉田 剛)
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 「ヘイ、グッドボーイ!!」。ウイナーズサークルで再会したレイデオロにルメールが祝福のキスをした。自身2度目の3週連続G1勝利。「みんなボクの顔に飽きてきた頃かもしれませんが、ありがとう」。お立ち台でジョーク交じりに笑顔を浮かべた。

 道中はキセキが刻んだ5F通過59秒4のペースを6番手で追走。過去に苦しんだスローではなかった。「ちょうどいいペース。とてもリラックスしていた。外からのプレッシャーもなかった」(ルメール)。直線までの完璧な運びで勝利を確信した。

 これがG1年間6勝目。G1シーズンを2カ月残し武豊、安藤勝、池添、岩田、M・デムーロと並んで歴代最多トップに立った。勝ち慣れたはずだが、それでも今回の勝利は格別。「天皇賞は日本で特別な競走。本当にうれしい」。フランスからJRAに移籍して今年が4年目。この秋、重賞は15戦10勝、2着3回。勝率・667、連対率・867、3着内率は驚異の・933。完全にゾーンに入った。活躍の理由は日本競馬が持つ風土にフィットしたこと。「(仏と違って)調教師があまりプレッシャーをかけない。凄くリラックスできるし、それでずっと調子がいい」と語る。

 今後、レイデオロと対戦の可能性があるのが、自身が牝馬3冠に導いたアーモンドアイ。両馬の比較を求められ「難しい質問。両方、素晴らしい馬だから」と前置きしつつ「アーモンドアイは特別な馬だがレイデオロも強い馬。反応はレイデオロよりアーモンドアイの方が速い」と説明した。28日は天皇賞を含め5勝。最終レースも制し、177勝としたルメールは「(年間)200勝はいきたい。それには楽しむことが大切」。どこまでも自然体。ゾーンはまだ終わりそうにない。

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