【凱旋門賞】クリンチャー&武豊大敗…23度目挑戦も日本馬初優勝ならず

[ 2018年10月7日 23:10 ]

凱旋門賞17着と大敗したクリンチャー(撮影・岡田 修平)
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 世界最高峰のG1「第97回凱旋門賞」(芝2400メートル)が7日、フランス・パリロンシャン競馬場で行われた。日本から遠征した武豊騎手騎乗のクリンチャー(牡4=宮本)は17着に大敗し、日本競馬界の悲願である凱旋門賞制覇はまたも達成とはならなかった。デットーリ騎乗のエネイブル(牝4)が連覇を果たした。

 クリンチャーは父ディープスカイ、母ザフェイツという血統。3歳だった昨年はクラシック3冠レースに皆勤し、菊花賞で2着に入るなど好走。重馬場だった今年初戦の京都記念では同期のダービー馬レイデオロなどを破り重賞初制覇。G1未勝利ながら、距離・馬場適性を見込まれて凱旋門賞に挑戦した。前哨戦のフォワ賞で最下位の6着に敗れていたが、本番でも1920年の創設から優勝を独占してきた欧州馬の“壁”を破ることはできなかった。

 同レースに日本馬が出走したのは、おととしのマカヒキ(14着)、昨年のサトノダイヤモンド(15着)、サトノノブレス(16着)に続き3年連続。1969年のスピードシンボリの初参戦以来、昨年までに延べ22頭が出走し、1999年のエルコンドルパサー、2010年のナカヤマフェスタ、12、13年のオルフェーヴルの2着が最高だった。

 鞍上の武豊騎手にとっては5年ぶり7度目の凱旋門賞挑戦。管理する宮本師にとっては初めての挑戦だった。

 <日本馬の挑戦>過去20頭が22度出走し2着(4回)が最高。スピードシンボリ(1969年・着外)、メジロムサシ(72年・18着)、シリウスシンボリ(86年・14着)、エルコンドルパサー(99年・2着)、マンハッタンカフェ(2002年・13着)、タップダンスシチー(04年・17着)、ディープインパクト(06年・失格)、メイショウサムソン(08年・10着)、ナカヤマフェスタ(10年・2着、11年・11着)、ヴィクトワールピサ(10年・7着)、ヒルノダムール(11年・10着)、オルフェーヴル(12、13年ともに2着)、アヴェンティーノ(12年・17着)、キズナ(13年・4着)、ハープスター(14年・6着)、ジャスタウェイ(同8着)、ゴールドシップ(同14着)、マカヒキ(16年・14着)、サトノダイヤモンド(17年・15着)、サトノノブレス(同16着)。

 <武豊の挑戦>過去6度騎乗し3着が最高。ホワイトマズル(1994年・6着)、サガシティ(99年・3着)、ディープインパクト(2006年・失格)、メイショウサムソン(08年・10着)、ヴィクトワールピサ(10年・7着)、キズナ(13年・4着)。

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