北海道地震で牧場80戸以上の被害 馬がケガした牧場もあり

[ 2018年10月4日 05:30 ]

 9月6日未明に発生した北海道胆振東部地震で、道内の競走馬の牧場計80戸以上が被害を受けていたことが3日、分かった。放牧地が地割れしたり、厩舎に亀裂が入ったりする被害が多発した。北海道はサラブレッドの一大産地で、繁殖用の牝馬を飼育する牧場数は全国の約9割を占める。

 胆振軽種馬農協によると、牧場47戸のうち、むかわ町など9市町の32戸で被害を確認。管轄が隣接する日高軽種馬農協では、約720戸のうち、50〜60戸で山崩れなどの被害が出たほか、馬がケガをした牧場もあった。安平町の「ノーザンファームイヤリング」は地震後、今年のダービー馬のワグネリアンを生んだミスアンコール(12歳)を安楽死させた。地震が起きた夜間放牧中に左後肢を骨折し、回復が見込めないと判断した。胆振軽種馬農協の今井勝士参事は「想像以上の被害で、2次被害が危ぶまれる。調査結果から対策を検討したい」とした。

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2018年10月4日のニュース