【梅ちゃん先生特別編】２３日阪神１１Ｒ　良馬場ならサミット

　勝負事にレバ、タラは禁句だが、ゴーフォザサミットのダービーを振り返る時、その禁句を使ってしまう。１角で他馬に寄られて中団に下がる不利がなければ…。一瞬の切れでは見劣りするが、速い脚を長く使える性能。「もう少し前でレースができていれば…」と念願のダービー初制覇を逸した蛯名は唇をかみしめた。青葉賞で２馬身完封したエタリオウがダービーで２着エポカドーロから首、鼻差の４着に好走したのだ。不利さえなければ、スムーズに先行していたら…。

　札幌記念（７着）を使って、申し分ない仕上がり。ダービー１、２着馬は強敵だが、こちらには休養明けを一度使われた上積みがある。「おっとりしていて、緩いので無理できない。良くなるのは秋です」。今年初旬、藤沢和師は山本英俊オーナーにこんな報告をしているが、その言葉通り、馬っぷりが良くなって迎える秋競馬。レイデオロ（オールカマー出走）との併せ馬で最後まで食い下がった最終追い切りも◎。「札幌記念だって馬場が良ければもう少し古馬に抵抗できたと思う。道悪はあまり得意じゃないから良馬場で走らせたい」と蛯名。土曜の阪神競馬は芝が重〜やや重で行われたが、今日は好天の予報。馬場が回復すればＶ確率はアップする。