【韓国・コリアスプリント】モーニン 頭差しのぎ海外初V!

[ 2018年9月10日 05:30 ]

 スプリントのモーニンは初の1200メートル戦に戸惑ったのか、出脚が鈍く序盤は後方に置かれた。徐々に中団まで押し上げたが直線に向いた時点で先行集団との差は8馬身以上。だが、そこからエンジン全開。強烈な加速で先行勢を捉え、残り100メートルで先頭へ。最後は外から襲いかかった香港馬ファイトヒーローを頭差で退け海外初遠征初Vを飾った。

 騎乗した藤井勘一郎は「終始外からプレッシャーをかけられて厳しい競馬。最後まで気を抜けなかったが、いい結果が出てよかった」と笑顔。クリソライトで16年コリアカップを制しており日本馬での韓国G1・2勝目を喜んだ。石坂正師は「前半は追走に手間取ったけど、それは思っていた通り。最後は底力で勝ってくれました」と愛馬を称えた。

 殊勲の藤井は奈良県出身の34歳。韓国などアジア・オセアニア地域で広く活躍する日本人騎手だ。道営や南関東で短期免許での騎乗経験があり、藤沢和厩舎やノーザンファームなどで研修も行っている。JRA騎手免許取得を目指しており、今年も10月2日の一次試験を受ける予定。自身6度目の挑戦へ勢いをつけた。

 ◆格付け コリアスプリントのグレードについては、JRAでは負担重量および出走馬決定賞金算出の際には「G2」として扱われる。また、コリアカップは国際セリ名簿基準に記載がないため「外国の重賞競走」として扱われない。

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2018年9月10日のニュース