【セントウルS】カンプー及第点!サマースプリントS戴冠へ

[ 2018年9月6日 05:30 ]

坂路でアトレヴィード(右)を追走し、ゴール付近で馬体を併せるラブカンプー
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 「第32回セントウルS」(9日、阪神)では3歳牝馬ラブカンプーが圧巻の動きだ。

 継続は力なり。ラブカンプーは今年、長い休みもなく走り続けている。夏場の重賞2走で2、3着。今年7走しているが、馬体重がほとんど変わっていない。森田師は「毎日、馬体をチェック。週3回、体重も量っているからね。カイバも量を多くあげています」。厩舎から近い所で計測できる立地条件もあって、きっちり数字を把握。人間だってそうだろう。毎日、体重計に乗っている人は体重に対する意識も違う。今週の段階で430キロ台。体調にブレはなく、最終追いは坂路の併せ馬を選択した。

 アトレヴィード(3歳500万)をパートナーに、ピッチの利いたフットワークを繰り出す。後半にさしかかるとビシッと促され、4F54秒7〜1F12秒7でフィニッシュ。頭差遅れたが、僚馬に食らい付き及第点だ。指揮官が切り出す。

 「馬場が悪かったからあまり時計は出なかったけど、この中間も変わらずに来てますね。レース後の反動もない。使い詰めでも疲労が残らないし、ちゃんと回復してくれます」

 前走の北九州記念は2番手で流れに乗った。ハイペースの中、3着に踏みとどまった。「飛ばした割には残ってくれた。(同厩舎の)ダイメイプリンセスに対して最後まで抵抗していましたね。多少ハイペースで行っても崩れないのがいい」と話す。その時にマークした1分6秒9は持ち時計No・1。速い時計に対応できたのも収穫だ。

 この3着もあって、サマースプリントシリーズ逆転Vのチャンスも出てきた。勝てば12点を獲得、21点でアレスバローズを抜きトップに立つ。森田師は「そういうのは気にしてない」とサラリと流した。とはいえ、盛り上がりにスパイスを加えるのも確か。酷暑を頑張り抜いた3歳乙女が、秋の阪神で大きな勲章を手に入れるか。

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2018年9月6日のニュース