【紫苑S】菊沢 人馬一体で勝利を「上り調子なので一発狙う」

[ 2018年9月5日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・美浦=4日】馬道を歩く黒鹿毛に松山師が頼もしげな視線を向けている。黒地にオレンジ文字の3歳馬ゼッケンを着けているが、古馬のような緩さのない体つき。「ホクセンジョウオー(紫苑S)ですよ。春先とは別馬のようにしっかりしてきました」と、梅崎に笑顔を向けた。

 未勝利、500万戦を先行して2連勝中。タイムオーバー(6秒8遅れ)となった1月の新馬戦、最下位に沈んだ4月の2戦目(未勝利戦)とは成績も別馬のようだ。「当時は非力で追走するだけでしんどくなっていましたが、放牧を繰り返して見違えるほど成長してくれました。気持ち良く前に行かせて、直線の急坂をどこまで粘れるかです」

 同師から手綱を託されたのが菊沢。「前々走はちょうど僕がケガから復帰した日。初コンビで勝たせてもらって、自分にとっても大きな1勝です」と口火を切ったデビュー3年目のヤング。「前走は古馬相手にいい勝ち方だったし、上り調子なので一発狙っていきます」と続けた。逃走劇で松山師と菊沢にJRA重賞初制覇をもたらすか。

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2018年9月5日のニュース