【新潟記念】ブラスト、35年ぶり3歳Vへ軽々3馬身先着

[ 2018年8月30日 05:30 ]

<新潟記念・追い切り>併せで追い切るブラストワンピース(右)(撮影・村上大輔)
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 サマー2000シリーズ最終戦「第54回新潟記念」の追い切りが29日、美浦、栗東トレセンで行われた。

 35年ぶりの快挙へ、残暑に涼をもたらすブラスト(突風)の切れ味。休養明けとは思えない引き締まった鹿毛がWコースで猛然とストライドを伸ばしていく。「夏負けどころか、とても活気がある。いい汗をかいて、体も絞れた」。調教スタンドでブラストワンピースの動きを見届けた大竹師は満足顔で切りだした。

 サーワシントン(4歳500万)との併せ馬。直線入り口で1馬身先行したパートナーの内へ進路を向けると、並ぶ間もなく突き放した。馬なりのまま3馬身のぶっちぎり。ラスト1F12秒8は強めに追われたダービーの最終追い切り(1F12秒2)よりも時計を要したが、動き自体はダービー時よりも素軽い。

 太りやすい体質。7月の放牧中には闘牛と見まがうような体だったが、今月10日に帰厩後、5本の追い切りで闘牛は闘馬に変わった。1週前追い切り(23日)でダービー以来3カ月ぶりに手綱を取った池添も「身のこなしが凄く軽くなった。夏をいい感じでリフレッシュできたと分かる雰囲気」と語った上で続けた。「初対戦の古馬相手でもつまずくような器じゃない」

 3歳馬が新潟記念を勝てば73年ヤマテスコ、83年アップセッター以来35年ぶり3頭目の快挙。異例のローテについては「菊花賞(10月21日)までレース間隔を空けたいのでここを選んだ。コーナリングが少しぎごちなかったから左回りで始動する方が安全だと思う」と同師は説明した。残暑の新潟に涼をもたらす35年ぶりのブラストだ。

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2018年8月30日のニュース