【大井・アフター5スター賞】ミカヅキ連覇!サブちゃん大喜び

[ 2018年8月30日 05:30 ]

<スポニチ盃第25回アフター5スター賞>レースを制したキタサンミカヅキ(左)(撮影・郡司 修)
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 スポニチ盃第25回アフター5スター賞(S3)が29日、大井競馬場で行われ、単勝1・8倍の圧倒的1番人気に支持されたキタサンミカヅキ(牡8=船橋・佐藤賢)が快勝。03、04年ハタノアドニス以来となる、このレース連覇を決めた。重賞は4勝目でプラチナCに続く連勝。TCKを訪れた北島三郎オーナー(81=名義は大野商事)も感激に浸った。同馬には第29回オーバルスプリント(G3、9月24日、浦和)と第52回東京盃(G2、10月10日、大井)の優先出走権が与えられた。

 終わってみれば力が違った。4角7番手大外から鋭い決め手を繰り出したキタサンミカヅキ。見た目に分かる大きな完歩で力強く差を詰めた。残り150メートルでついに先頭。グッと前に出て2着アピアを3馬身突き放した。

 北島オーナーはスタンドの馬主席で手を叩いた。「森君の手綱さばきが達者。4角を回った時に勝ったと思った。ウチの勝負服で勝ってくれた(重賞なので騎手服でなく馬主服だった)のがうれしいね。連覇か。このレースは非常に縁があるね」。昨年、中央オープンからの転入初戦に選んだのが、このスポニチ盃。8番人気にすぎなかったが直線で末脚がうなりを上げ、1馬身1/4差完勝。衝撃の南関デビューだったが、今年はそれ以上のインパクトがあった。圧巻の連覇だった。

 今回が51戦目の8歳馬。キタサンブラック同様、脚元に不安のないオーナー好みのタイプだ。「ミカヅキはブラックに次ぐ稼ぎ頭だよ。中央にいる頃は気性が難しかったが7歳あたりから落ち着いた。ケガがないのがいい。丈夫これ名馬だよ。母キタサンジュエリーも所有馬だった(南関東で5戦1勝)から、またブラックと違ったかわいさがあるんだ」。オーナーの目尻が下がった。

 森にとっても会心の勝利だ。「前に目標(アピア)がいたし思い通りの展開になった。59キロは楽ではなかったが、体(525キロ)も大きいし何とかしてくれると思っていた。想像以上に強かった。秋は大きい舞台を目指したい」。佐藤賢師も納得の表情。「オーナーと相談してからになるが東京盃(10月10日、大井)からJBCスプリント(11月4日、京都)に進むつもり。中央勢との戦いになるが力を付けた今の状態で何とかしたい」。東京盃では重賞3連勝も懸かる。

 前走プラチナC(1着)に続く北島三郎オーナーの御前レースを制したミカヅキ。JBCスプリントは昨年5着に終わった。今年こそは国内ダートスプリントの頂点を獲りにいく。

 ◆キタサンミカヅキ 父キングヘイロー 母キタサンジュエリー(母の父サクラバクシンオー) 牡8歳 船橋・佐藤賢二厩舎 馬主・大野商事 生産者・北海道日高町の広中稔氏 戦績51戦10勝(南関東10戦4勝) 総獲得賞金2億4928万円。

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