【キーンランドC】クエイク好機到来!3週連続の芝で13秒2

[ 2018年8月24日 05:30 ]

<キーンランドC>芝コースで追い切ったムーンクエイク(撮影・高橋茂夫)
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 サマースプリントシリーズ第5戦「第13回キーンランドC」の木曜追いが札幌競馬場で行われ、重賞連勝を狙うムーンクエイクは芝コース単走でスムーズな走りを披露。本格化を印象づけた。また、3歳馬ダノンスマッシュは鞍上・北村友が満面の笑みを浮かべる好内容で重賞初Vへ態勢を整えた。

 折り合いがついてスムーズな走り。ムーンクエイクが充実一途を印象づけた。函館から火曜に札幌入り。3週続けて芝コースで行われた追い切りは助手が騎乗して5F67秒9〜1F13秒2。単走馬なりで時計こそ目立たないが、大江原助手は「しまい重点で落ち着いて走っていた。状態はいいと思う。今週はここ2週より時計がかかる馬場だったが、走りづらそうにはしていなかった」と好感触を口にした。

 初のスプリント戦参戦。距離への対応がポイントになるが、前走・京王杯SCは初の1400メートル戦でレコードV。大江原助手は「対応力が高い。スピードもパワーもあるので楽しみ」と距離、洋芝とも克服可能との見立てだ。

 今年はセン馬の“当たり年”でもある。既にグレード制導入の84年以降で最多となる重賞8勝をマーク。芝、ダート、障害、短距離から長距離まで幅広いカテゴリーで好走している。藤沢和師は常々、去勢について「疲れがたまりづらくタフになるし、気性が穏やかになることもある」と心身両面での効果を指摘している。クエイクは4戦1勝だった3歳時に去勢。以後は8戦5勝の好成績でG2制覇までたどり着いた。大江原助手も「去勢して馬の感じが良くなった。普段の様子はそれほど変わらないが、走ってからが違う。だいぶ大人になってきてコントロールに幅が出てきた」と目を細める。

 昨年のキーンランドCは9歳のエポワスが優勝した。同じ藤沢和厩舎のセン馬で鞍上も同じルメール。“再現V”の可能性は十分にある。

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2018年8月24日のニュース