寿希也 400勝を生んだ猛研究「乗らない馬でも癖を見る」

[ 2018年8月24日 05:30 ]

今年、まずは150勝と意気込む滝川騎手
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 【地方からの風】12日の大井8Rキングタイドで通算400勝をマークした滝川寿希也(じゅきや、23=川崎)。「デビュー時から考えると、こんなに早く勝てるとは、というのが正直な感想。でも、自分も変わったと思う」と、この5年半を振り返った。

 「変わった」と自覚するのは騎乗だ。「メリハリをつけて乗る。馬に合った乗り方をする」。スッとハナに立って押し切る。後方でじっとして3コーナーから仕掛け一気に差し切る。そんな滝川の派手なアクションと豪快な勝ちっぷりはファンを引きつける。だが、勝ち星を増やしたのには、しっかりとした裏付けがあった。「いつ、どの馬を頼まれるか分からないからレースは全て見ている。乗らない馬でも癖を見るなど勉強している」

 テン乗りでも結果を出すようになり、昨年は145勝。今年もすでに100勝を超えた。「取りあえずは150勝したい」と、さらにモチベーションを上げている。

 昨年は地元川崎のローレル賞をゴールドパテックで制して南関東重賞初制覇。「地元だし、今までで一番うれしかった。今後もまた大きなタイトルを獲れるように頑張りたい」。口元を引き締めた若武者。その素地はしっかりと固まってきた。(矢内 浩美)

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2018年8月24日のニュース