「NZ代表の誇り」女性騎手コレットが札幌で魅せる!

[ 2018年8月24日 05:30 ]

ニュージーランドから招待されたサマンサ・コレット騎手(本人提供)
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 【競馬人生劇場・平松さとし】今週末、札幌競馬場で行われるワールドオールスタージョッキーズ(WASJ)。ニュージーランドから招待されたのが女性のサマンサ・コレット騎手だ。

 1989年11月21日、ニュージーランドのハミルトン出身の28歳。2006年12月7日、ジーザーという馬で初騎乗初勝利。その後、10年には自身初の重賞制覇を飾った。

 以降、現在までG1勝ちこそないものの、G2やG3、準重賞などは合計で30近く優勝。17〜18年シーズンは132勝を挙げ初の同国リーディングを獲得した。また、母国だけでなくオーストラリアやマカオなどでも騎乗し、通算600以上勝っている彼女に、最もうれしかった勝利はどれかと聞くとこう答えた。

 「自身初の準重賞を勝ったレース。レッドストライカーという馬だったけど、調教師をしている父が管理する馬だったの」

 この言葉からも分かるように父親のジェームス・クロス・コレットは調教師。それどころか母親のトラディ・ソーントンは現役のジョッキーなのだ。また、2人のいとこも一人はオーストラリアで、もう一人はシンガポールで騎乗するジョッキー。つまり、彼女はホースマンの家系で育っていたのだ。

 「だから私は16歳の時には騎手を目指すと決めて、17歳ではデビューを飾っているのよ」

 さて、父ジェームス・クロス・コレットに話を戻そう。この名前を聞いてピンときた方もいるかもしれない。彼は元騎手で、WASJの前身にあたるワールドオールスタージョッキーズシリーズに選出されている。95年にはJRA初騎乗、97年には同初勝利も記録。

 さらに驚くことに両親そろって通算1000勝以上をマークしているのである。

 「今回は父と一緒に来日するの。チャンピオンばかりが乗るレースで学ぶと同時に、ニュージーランドを代表する騎手としての誇りを持って騎乗するわ」

 そう語る女性ジョッキーの手綱さばきに期待したい。

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2018年8月24日のニュース