【キーンランドC】ビーナス、荒天何の!馬なり爽快12秒8

[ 2018年8月23日 05:30 ]

雷雨の中で軽快に走るナックビーナス
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 札幌メイン「第13回キーンランドC」(サマースプリントシリーズ第5戦)の最終追いが22日行われ、G1高松宮記念3着の実力馬ナックビーナスが絶好の動き。モレイラとの新コンビで、念願の重賞初Vのチャンスだ。

 函館は朝から激しい雷雨が打ちつけた。流れる雲の速さが不安定な天気を物語る。そんな厳しいコンディションの中、ナックビーナスが芝コースに登場。馬なり単走で追われ、4F56秒9〜1F12秒8をマークした。田面木助手は「雨が降ってチップの感じが重かったので芝でやりました」と説明して言葉をつないだ。

 「気持ち良さそうに走っていました。先週もビッシリとやっていますからね。本数も結構やっているし、予定通りに来ていると思います」

 1週前には函館Wコースで負荷をかけられ、5F65秒9〜1F12秒5の好時計を叩き出した。このレースは3年連続の参戦で過去2回は5、3着。今年は7月下旬から時計を出し、十分に乗り込まれている。「今回は放牧に出す期間が短かった。去年より調整が楽だったし、ここ2年と比べても一番の出来」と順調な仕上がりをアピールする。

 今年は高松宮記念3着など重賞は4走して3度馬券絡み。重賞初Vへあと一歩のところまで来ている。そして大目標はG1制覇だ。「スプリンターズSに出られるように、賞金を加算しておきたい」。勝てばおのずと優先出走権が手に入る。

 今回は大きな味方もいる。札幌で大暴れするモレイラとの初コンビは頼もしい限りだ。札幌の開幕週から参戦して3週で【22・6・8・21】の固め勝ち。勝率は驚異の38・6%、連対率も49・1%に及ぶ。最強“マジックマン”がビシッと女神をエスコートし、大舞台へのパスポートをもぎ取ってもらおう。

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2018年8月23日のニュース