【札幌記念】マカヒキ、復活の夏へ上々 1週前に鋭い伸び披露

[ 2018年8月14日 05:30 ]

復帰を期すマカヒキ
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 札幌のメインは好メンバーがそろったサマー2000シリーズ第4戦「第54回札幌記念」(19日)。輝きを取り戻すべく北の大地に降り立った16年のダービー馬マカヒキは昨年のジャパンC以来、今年の始動戦が初の札幌戦となる。6月下旬に栗東に帰厩してから、ここ目標に坂路とコースを併用して入念な調整。函館入りしてからも実戦さながらの稽古を消化した。1週前追いは芝コース。当初は単走の予定だったが、直線は他厩舎の馬5頭と重なり5F62秒7。最後は自らハミを取るように鋭く伸びてラスト1F12秒1。大外から豪快に“最先着”した。現地で動きを見守った友道師は、想定外の内容にも納得の表情。

 「久々の実戦なので負荷をかけておきたかった。あの形になったけど、逆に馬が競馬の感覚になって良かったんじゃないかな」

 止まった時計の針を動かすように、中間は攻めの姿勢を貫いてきた。全くブレることのない伸びやかなフットワーク。このハードな調教が物語るように脚元の不安はない。再起動の準備は整いつつある。

 勝ち星を挙げられないまま終えた17年シーズン。それでも昨秋の天皇賞は、苦手とする不良馬場を追い上げ5着。続くジャパンCも、直線は力強い脚取りで4着と復調の兆しを見せている。トレーナーは「札幌はコーナーがゆったりとしているから、こなしてくれると思う」と、強気の姿勢。

 まずは始動戦を制して、ファンに完全復活をアピールしたい。アツい夏競馬からマカヒキ第2章の幕が開く。

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2018年8月14日のニュース