アヴドゥラ 日本から世界へ攻め姿勢「“強く押す”スタイル注目して」

[ 2018年8月10日 05:30 ]

さらなる活躍が期待されるアヴドゥラ(撮影・平嶋 理子)
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 先週から短期免許で騎乗しているブレントン・アヴドゥラ(27=オーストラリア)が、4日小倉メインの九州スポーツ杯をエントリーチケットで制してJRA初勝利。日本競馬への慣れが見込める今週以降は、さらなる活躍が期待できる。17〜18年シーズンにオーストラリア・ニューサウスウェールズ(NSW)地区でボウマンを退けてリーディングを獲得した腕達者に意気込みを聞いた。

 ――4日の小倉11RでJRA初勝利。

 「勝てたことはもちろん、その日の一番大きなレースを勝てたことがとてもうれしかった。表彰式には藤懸と鮫島(克駿)が駆けつけてくれたし、調整ルームでは和田や松山も面倒を見てくれる。いい人ばかりだね」

 ――来日の経緯は?

 「今年リーディングを獲得できたから、次は世界を目指そうと思ったんだ。その時に思い浮かんだのが日本。ボウマンから勧められたし、レベルが高いと聞いていたから」

 ――日本の競馬のことはどれぐらい知っていた?

 「ディープインパクトとモーリス、ジョッキーでは武豊とロイ(小崎綾也、豪州遠征経験あり)は知ってました。もちろん、ボウマンからいろいろ聞いて、勉強してきました」

 ――豪州と日本の競馬で大きな違いは?

 「違うことばかりだね。調整ルームはもちろん、パドックのミストや検量の流れ…。でも、全てが理にかなっているよ。レースの話をすれば、日本の競馬の流れにはフィットできました。ただ、日本は内ラチから1頭分を空けるように決まっていて、その1頭分が入れるのか入れないのか、微妙な時がある。気をつけないといけないね」

 ――暑さには慣れた?

 「豪州は乾燥しているけど、日本はジメっとしている。正直、ベストコンディションになるには、もう1週間ほど欲しい。そういえば、日本では若手騎手でもサプリを摂取するなど体調管理に熱心。豪州ではごく一部の騎手しかやっていないから感心したよ」

 ――日本での休日はどう過ごす予定?

 「実は12月に結婚予定の彼女(タイラーさん)が遊びに来ているんだ。南草津(滋賀県)のマンションで一緒に住んでいるよ。日曜日の競馬が終わってから1泊2日で東京や京都に行けたら、と思ってます」

 ――今週は小倉で18頭に騎乗予定。日曜メインのサトノケンシロウは追い切りにもまたがっている。

 「2週連続で乗せてもらいました。グッドホース、グッドコンディション。チャンスがありそうです」

 ――最後にアピールを。

 「手足が長いので、追うことには自信があります。あまりムチを使わず、パワフルに“強く押す”スタイルに注目してください。次はG1が開催される時期に呼んでいただきたいので、まずはこの夏に結果を残せるよう頑張ります」

 ◆ブレントン・アヴドゥラ 1991年1月18日生まれ、オーストラリア・メルボルン出身の27歳。07年騎手デビュー。17〜18年シーズンにオーストラリアNSW地区でリーディングを獲得。18年ゴールデンスリッパーSをエスティジャーブで制するなどG1・6勝。1メートル68、53キロ。今回の短期免許は9月2日まで。

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