【関屋記念】プリモ 嵐呼ぶ末脚!3頭併せ、馬なりでぶち抜く

[ 2018年8月9日 05:30 ]

3頭併せで追い切るプリモシーン(右)=撮影・郡司 修
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 日曜新潟メインのサマーマイルシリーズ第2戦「第53回関屋記念」の追い切りが8日、東西トレセンで行われ、フェアリーS以来の重賞2勝目を狙うプリモシーンがWコースで3頭併せ。力強いストライドで先着し好調をアピールした。

 嵐の前の静けさ。接近中の台風13号の影響で雨風が強まり始めたWコースに、プリモシーンが威風堂々と現れた。最終追いは3頭併せで総仕上げ。先行したリモンディ(4歳1000万)を4馬身追走して最後方。北村宏を背にした張りのある青鹿毛の馬体は、道中でパワーをため込み直線で内へ。馬なりの手応えで加速すると、中のレッドフレイ(3歳未出走)に半馬身、外のリモンディには2馬身先着した。4F50秒6〜1F12秒1。動きを見届けた木村師は「もうちょっとパワフルな動きをしてもいいのかな。行儀が良過ぎた」。辛口ジャッジを下すが、予定通りの稽古メニューを消化できたことで充実感に満ちた表情を見せた。

 先行先着した1週前の追い切りから一転、最終リハは追い込む走り。トレーナーは「先週でフットワークを大きく走れるようにしたいと思って。(最終追いは)馬の後ろに入れて走らせたかった。設計図通り」と意図を説明する。2走目の未勝利でVに導いた北村宏は「乗りやすかった。未勝利の時は軽さが際立っていたけど今は重量感が増してる。中身が詰まっていい感じ」と手応えを明かした。

 桜花賞10着、NHKマイルC5着。近2走の春のG1はどちらも出遅れが響き消化不良。だが同世代のライバルにもまれた経験が大きな財産になった。遅生まれ(4月27日)の牝馬は馬体に幼さが残っていたが、夏を迎えて成長度は著しい。指揮官は「先週は毛ヅヤ、馬体の張りが?マークだったが、今週から体が良くなっている。戦える体つきになってきた」。臨戦態勢が整った愛馬に自信のGOサインを出した。

 初めて古馬を相手にする夏の越後決戦は内容と結果が求められる。台風直撃を前にして研ぎ澄まされた世代屈指の末脚が日本一長い新潟直線で火を噴く。

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2018年8月9日のニュース