“孫”菜七子 的場快挙に白星添えた「私にはイメージできない勝利数」

[ 2018年8月7日 05:30 ]

的場 日本記録7151勝を達成

16年の浦和3Rで初勝利を飾り、2着の的場(左)から祝福される藤田菜七子
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 藤田菜七子(20)が祝福の声を寄せた。「おめでとうございます。あれほどエネルギッシュな方だから達成できたのかなと思います。私にはとてもイメージができない勝利数です」

 菜七子は的場と不思議な縁で結ばれている。初めて同じレースに騎乗したのが自身のデビュー日ともなった16年3月3日の川崎5R。4番人気ミスターナインワンで2着に好走し、3着だった的場に先着。その時に、「ズブいあの馬をこれだけ走らせるんだから本当に上手。7000勝できるよ」と激励された。

 そして、今でも鮮明に残っている記憶がJRA、地方合わせてデビューから36戦目となった16年3月24日の浦和3R。アスキーコードで待望の初勝利を挙げ、ゴール後に2着馬ミカドウェザリアに騎乗していた的場と馬上でハイタッチ。「レース後に何回も“おめでとう”と言ってもらえて、凄くうれしかったのを覚えています」と振り返り、「今でもとても優しくて、お会いすればレース前にたくさん声を掛けていただいています」と“孫”のように可愛がってもらい続けていることに感謝した。

 この日の菜七子は盛岡競馬で計3鞍に騎乗し、9RのJRA交流競走「オニキス賞」を2番人気スカルダイヤモンドで制した。「逃げも考えていましたが、内の馬が主張したので2番手に控えた。ゴールで外から詰め寄られましたが、最後まで頑張ってくれました」と笑顔を見せた。

 そして、7日の浦和競馬場で、的場と再び“運命の糸”でつながる。同日に的場が新記録の7152勝を懸けて挑む10R「JRA交流・マルチヒーロー特別」に菜七子も騎乗。今月9日に誕生日を迎える菜七子にとっては20歳ラスト騎乗ともなり、今度は41歳差の2人にどんなドラマが生まれるのか。

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2018年8月7日のニュース