的場 7150勝!日本記録王手 2日、8鞍騎乗で一気更新だ

[ 2018年8月2日 05:30 ]

大井6Rでキセキノオクリモノに騎乗し1着でゴールする的場(左)。地方競馬勝利日本タイ記録に王手をかけた(撮影・久冨木 修)
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 日本記録に王手!!的場文男(61=大井)が1日、TCK6R「ビアスタンド賞」で4番人気キセキノオクリモノに騎乗し、2着馬に1馬身半差をつけて勝利。地方競馬通算7150勝目とし、佐々木竹見元騎手(76)が持つ最多7151勝に「あと1勝」と迫った。騎手生活46年目の“アラ還ジョッキー”は、2日には8鞍に騎乗。前人未到の新記録まで一気に挑む。

 記録達成は2日以降にお預けとなり、最終レース終了後の的場は悔しさをにじませた。

 「あと1つ勝って、(新記録に)王手がかかればよかったが…。逃げた最後(12R)は競られちゃって…。自分の競馬ができなかった」

 この日、最初の騎乗となった6R。4番人気キセキノオクリモノで好スタートを決めると、2番手追走から直線で抜け出して完勝。検量室から出てきた的場は「(新記録まで)あと2勝で〜す!」とVサインでおどけ、同馬を管理するのが的場直之師とあり「おいっ子に感謝しているよ」と話した。ただ、次の瞬間には「あとは一頭一頭。メイチの勝負だよ」と真剣な表情に戻った。

 しかし、その後に騎乗した5鞍で「マトメーター」は動かず。特に10、12Rでは1番人気に支持されながら4、10着に終わった。

 今月5日には佐賀競馬場で夏恒例の「里帰りジョッキーズC」が開催される。九州出身騎手の招待レース。父が佐賀競馬の馬主で、福岡県大川市出身の的場は今年も参戦する。地元九州で大記録達成を期待する佐賀関係者の熱い思いも十分理解できる。ただ、的場はこう言い切った。

 「大井で45年間育ててもらって、日本新記録を達成する瞬間は大井のファンに見せたい。そうしないと、長い間応援してくれたファンや関係者に申し訳ない。大井でやりたい」

 それが偽らざる気持ち。大井での今開催は3日までで、新記録には残り2日で2勝がノルマとなる。

 「明日も“あと2つ”という宿題に向けて頑張りますよ。本当、頑張らなきゃね。一生懸命な気持ちをここにきて大事にしていますよ」

 座右の銘は「努力」と「根性」。それが問われる2日間となる。

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