【クイーンS】ディアドラ、直線強め鋭伸 ダイナミックな走り

[ 2018年7月26日 05:30 ]

函館Wコースで追い切るディアドラ
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 G1馬2頭の参戦で注目の札幌開幕週を飾る牝馬G3「第66回クイーンS」(29日)の最終追い切りが25日、函館と札幌競馬場で行われた。昨年の秋華賞馬ディアドラは函館Wコースでダイナミックな動きで力強い伸び。春のドバイターフ(3着同着)以来となるが、態勢は整った。

 先週で開催が終わった函館競馬場に、秋華賞馬ディアドラの力強い蹄音が鳴り響いた。角馬場でじっくり乗り込んだ後、Wコースへ。直線は強めに追われると、ダイナミックなフットワークで鋭く伸びた。時計は5F66秒7〜1F12秒6。騎乗した込山助手は「しまいだけやったけど、まあまあしっかり動けていた。特に問題なく順調に来られましたね」と好感触を伝えた。

 1週前の18日にはコンビを組むルメールがまたがり、Wコースでラスト気合を注入。先週に続いて動きを見守った橋田師は「予定通り。先週よりシャープになっているし、態勢は整った」と仕上がりに満足げだ。

 春のドバイターフ(3着同着)は世界の強豪相手に直線は鋭く伸びた。「向こうの芝は合っていると思っていたけど、突き抜けるかと思ったぐらい」と振り返る。遠征後は放牧でリフレッシュした後、栗東で乗り込みを開始。7月に入り、涼しい函館にやって来た。

 昨夏も当地で調整し、札幌のHTB賞を快勝。その勢いに乗り、3連勝で秋華賞のタイトルを手にした。指揮官は「昨年とは全然違う馬になっている」と成長に目を細めながら「千八の距離はいいし、洋芝も合っている」と期待を寄せた。

 ここは同期のオークス馬ソウルスターリングとの再戦に注目が集まる。昨春の牝馬2冠はライバルに先着を許したが、今のディアドラなら逆転は十分可能。「開幕週だし、まずはさばけるかだな。せかせるのは良くないし、無理に合わせた競馬をしようとは思っていない」とスタイルを変えるつもりはない。持ち味の末脚をフルに生かす構えだ。

 この後は中2週の札幌記念参戦や秋の府中牝馬Sなど、さまざまな選択肢がある。指揮官は「どこにするかはレースを見てから」とした上で「香港の馬場も合うと思うからね」と暮れには再び、海外遠征も視野に入れる。今年も“北の大地”で弾みをつけ、秋に向けて勢いを加速していく。

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2018年7月26日のニュース