【東京五輪馬術】馬への負担考慮し夕〜夜に開催へ

[ 2018年7月24日 05:30 ]

東京五輪馬術特集(上)

 東京五輪で猛暑が配慮され、競技時間が変更されるのはマラソンやゴルフだけではない。20年7月25日〜8月8日の間で合わせて12日間の日程で行われる馬術でも競技馬の負担を軽減するため馬場馬術と障害飛越は夕方から夜にかけて実施される。

 馬も人間同様に、熱中症にかかる。馬の場合、安静時の体温は約38度。しかし、夏場に走ると43度以上にも上昇するという。代表的な症状としては口と舌が赤くなる、心拍数の増加、著しい発汗などが挙げられる。馬の熱中症には、首をつかんで皮膚の戻りを診る「ピンチテスト」という判定法があり、5秒以内に戻れば正常とされる。

 総合馬術の醍醐味(だいごみ)ともいわれるクロスカントリーは現時点で昼開催の方向だが、起伏に富んだ6キロ前後のコースを難易度の高い障害物を飛越しながら10分ほど走るため、熱中症発症に特に危険な環境と予測される。このため、暑さ対策としてミストシャワーなどの設置が検討されている。

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2018年7月24日のニュース