【バーデンバーデンC】ブリリアンV!“夏男”津村が本領発揮

[ 2018年7月16日 05:30 ]

<バーデンバーデンC>津村(左から2人目)の手綱でVを飾ったタマモブリリアン
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 春の福島リーディング騎手が前週の悔しさを晴らす会心の騎乗を見せた。津村はタマモブリリアンで好スタートを決めて3番手。直線半ばから加速を促すと、粘り込みを図るゴールドクイーンと一騎打ち。最後は首の上げ下げとなるシ烈な叩き合いは、ブリリアンに軍配が上がった。

 着差はわずか頭差。だが、鞍上は“想定内”と言わんばかりにクールに激闘を振り返った。「想定していた通りの位置で競馬ができた。2着馬も頑張っていて粘られると思ったけど、こっちもいいリズムで走ってくれましたから。勝てて良かったです」。パートナーの力走を称え、滴る汗を拭った。

 6月30日の福島でJRA通算400勝を達成してから足踏みが続いていた。前週は16鞍に騎乗して2着6回、3着4回。人気以上の着順にエスコートする好騎乗が光ったが「2着ばっかり」と悔しさが募った。だが前日に1勝を挙げて吹っ切れると、この日のメインでひときわ輝く存在感を発揮した。今週の中京記念には連覇を狙うウインガニオンがスタンバイ。昨年7、8月に10勝を挙げた“夏男”に笑みが戻ってきた。また相棒タマモブリリアンは、キーンランドC(8月26日、札幌)で重賞初Vに挑戦。人馬とも夏の太陽を浴びて好調モードを突き進む。

 ◆津村 明秀(つむら・あきひで)1986年(昭61)1月5日生まれ、千葉県出身の32歳。美浦所属のフリー。04年3月21日の中京(マグマヴィーナス)で初勝利。JRA通算7726戦402勝(重賞11勝)。1メートル68、51キロ。血液型O。

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