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有馬目指すオジュウの良きライバルは

オジュウチョウサンを担当する長沼照利厩務員(撮影・平松さとし)
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 【競馬人生劇場・平松さとし】7月7日の福島競馬場は大盛り上がりだった。すでに皆さまご存じだろう、障害界のスーパースター・オジュウチョウサン(牡7=和田正)が平地の開成山特別に出走。それも鞍上にNo・1ジョッキーの武豊を迎えて参戦したのだから前年比138%超という入場人員もうなずける。

 オジュウチョウサンはそれまで障害を9連勝中。それも障害のG1である中山グランドジャンプ3連覇、中山大障害2連覇を含むのだから絶対王者と呼ぶにふさわしい存在だ。

 現役でいながらにして伝説の障害馬となったこの馬を担当するのが長沼昭利厩務員(54)だ。

 「今でこそだいぶ慣れたけど、連勝が始まった頃は当たり前のように出走させることの大変さにプレッシャーを感じました」

 そんな彼は幼少時、東京競馬場の保田隆芳厩舎に住んでいた。父が同厩舎の厩務員をしていたのだ。それも“天馬”と呼ばれ有馬記念や皐月賞を勝ったトウショウボーイの担当だった。

 「トウショウボーイが負けると、翌日は学校の先生や友達にも“残念だったね”と声を掛けられたのをよく覚えています」

 ライバルであるテンポイントやグリーングラスは、まだ幼かった彼には憎たらしい存在だったのではないか?そう思い、尋ねるとかぶりを振って答えた。

 「そんなことはありません。そういうライバルがいたからこそ盛り上がるのが、幼いながらに分かっていました」

 だからアップトゥデイトも大好きなライバルなのだと言う。

 「大逃げをされた時は負けたかと思いました。彼の存在があったからこそオジュウチョウサンも頑張って走っているのだと思います」

 今後は有馬記念を目指し平地戦に出走するというオジュウチョウサン。これからのライバルはレイデオロやワグネリアン、はたまたシュヴァルグランやミッキーロケットになるのだろうか?長沼厩務員の奮闘と共に期待したい。(文中敬称略)

[ 2018年7月13日 05:30 ]

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