【プロキオンS】サクセス抜群!北出厩舎は今週こそ“夏快幕”だ!

[ 2018年7月5日 12:36 ]

 出来の良さは疑いようがない。交流重賞を2連勝している“ダート短距離界の新星”サクセスエナジーが坂路最終追いでヤケに動いた。僚馬ニシノラディアント(5歳1000万)を3馬身追いかける形でスタートしたが、ジワジワと差を詰める。残り1F付近で追い出されるとグイッと突き放して、楽に2馬身先着。尻上がりのラップで4F52秒5、ラスト1Fは圧巻の11秒8を刻んだ。手綱をとった松山も嬉しそうだ。

 「こんなに(1Fの)時計が出ていたなんてビックリです。頭が上がるところはあったけど、全体的に動きは良かったですね」

 1週前のCWコース併走では3歳未勝利のヒルノコルドバにあおられたが、まるで別馬のようなパフォーマンス。モニター越しに見守った北出師も「良かったな!」と破顔一笑だ。

 「コース(CW)はアカンけど、坂路ではいいね。攻め駆けする馬と併せてしっかりやるのは予定通り。(前走の)かきつばた記念の時は冬毛が残ってゴワゴワしてたけど、今は体の張りが違う。使うたびに良くなってるよ」

 頭が高く、お世辞にも美しくはないフットワーク。砂をかぶると嫌がる若さも残すが、それでいて重賞2連勝だから底知れない。北出師は「仮に砂をかぶっても、前走みたいに前が開けば伸びる。それよりも今回は斤量がポイントかな」と58キロをカギに挙げるが、それすらもクリアしてしまいそうなスケール感がある。

 北出厩舎は先週のCBC賞でアクティブミノルが16着に惨敗。サクセスと同じように坂路で素晴らしい動きを見せていたが、不運にも落鉄して力を出し切れなかった。灼熱の太陽の下、「今週こそやね」とトレーナー。1週遅れの“夏快幕”を大いに期待していた。

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2018年7月5日のニュース