【CBC賞】アレス 重賞初V!“最強の血”が6歳で覚醒

[ 2018年7月2日 05:30 ]

川田を背に大外から抜け出し、CBC賞を制したアレスバローズ(右)(撮影・平嶋 理子) 
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 アレスバローズが2度目の重賞挑戦で初Vを飾った。2F目から4F目まで1F10秒台のラップが並び、前半600メートルが32秒7というハイペース。開幕週ながら差しも利く馬場だった。そんな状況でテン乗りの川田がいい仕事。直線半ばから右ステッキが飛ぶと、パートナーは呼応するように鋭く伸びた。

 「聞いていた以上に雰囲気が良かったですね。リズム良くゲートを出て、流れに乗れた。いい内容の競馬ができたし、この後も安定してこういう競馬ができればいいですね」

 角田厩舎にとっては16年アイビスSDのベルカント以来、約2年ぶりの重賞Vとなった。アレスバローズは26走目でのタイトル奪取で喜びもひとしお。トレーナーが笑顔でレースを振り返った。

 「状態はずっと良かった。ハマるかハマらないか。脚の使いどころが難しい。ゲートがどうなるか分からないし、ジョッキーに任せていました。ペースが流れてくれて折り合いも付いた。ようやくハマってくれました」

 以前はイレ込みの課題があったが、それも徐々に解消してきた。「精神的に落ち着いてきたのかな。まだ馬自身も若いし、少しずつ大人になってくれれば」と話す。今後は続くサマースプリントシリーズ(アイビスSD、北九州記念、キーンランドC、セントウルS)を視野に入れている。6歳になってもまだまだ元気いっぱい。遅れてきたディープインパクト産駒の新星が、この夏をアツくする。

 ◆アレスバローズ 父ディープインパクト 母タイセイエトワール(母の父トニービン)牡6歳 栗東・角田厩舎所属 馬主・猪熊広次氏 生産者・北海道日高町ヤナガワ牧場 戦績26戦6勝 総獲得賞金1億4295万7000円。

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2018年7月2日のニュース